西日本を皮切りに、徐々に梅雨が明けていく7月。激しい雨が降った直後に、急激にギラギラとした強い太陽光が照りつける「雨上がりの晴天」が急増する。
この気候こそ、マイカーを持つドライバーにとっては最も危険。ボディに残った雨のしずくがレンズの役割を果たし、夏の強烈な直射日光(紫外線)を集めて塗装面を焼き付かせる「ウォータースポット(ウロコ汚れ)」を発生させる原因になるからだ。
一度焼き付いたウロコは通常の洗車では絶対に落ちず、愛車の価値を暴落させる。大切な車を守るため、今すぐ叩き込むべき鉄則があるのだ。
「雨上がりの炎天下で絶対にやってはいけない『NG洗車』の代表格が、日中のカンカン照りの中でそのまま水をかけて洗う行為です」
こう警鐘を鳴らすのは、自動車メンテナンスに詳しい自動車ライターである。続けて、
「かけた水を拭き上げる前に一瞬で乾き、さらなるシミを作ってしまいます。まずはシミを防ぐために日陰に車を移動させ、冷水でボディの熱を冷ましてから一気に水分を拭き上げる作法が基本。駐車時は直射日光を避けられる日陰や屋根のある場所を選定し、それが無理ならUVカット機能を有するボディカバーの利用が効果的です」
UVカット成分配合のヘッドライトコート剤を導入
では、紫外線を避けられない走行中の対策はどうすべきか。
「基本はワックスをキッチリかけておくことですが、ワックスの主成分は熱に弱い『蝋(ろう)』。真夏の炎天下だと溶けて流れやすくなるため、頻繁に塗り直す必要が出てきます。そこで夏場は、より熱に強く耐久性に優れる『最新のコーティング剤』の利用が望ましいでしょう。メーカーが謳う耐久日数よりも早めのサイクルで重ね塗りしておくことが、強烈な紫外線から塗装面を守るベターな選択となりますね」(前出・自動車ライター)
また、紫外線によるヘッドライトの黄ばみやカサつきを防ぐためには、UVカット成分が配合された専用のヘッドライトコート剤など、最新カーケアグッズを導入したいところ。
夏は雨と太陽が交互に牙を剥く、魔のシーズン。最新の知恵とグッズを駆使したスマートな自衛策で愛車の輝きを死守し、夏本番のドライブへと颯爽と繰り出したい。
(滝川与一)

