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「壮絶なチャンネル争い」が発生? 昭和の子供向け番組に立ちはだかった「意外な天敵」

「壮絶なチャンネル争い」が発生? 昭和の子供向け番組に立ちはだかった「意外な天敵」


アニメ『マジンガーZ』DVD Vol.6(東映ビデオ)

【画像】「えっ、無理だ」「一体どうしろと…」 これが昭和の「夜7時」に殺到したアニメとクイズ番組です(5枚)

今では理解できない? 19時台の「チャンネル争い」

 昭和の時代、夜19時台のゴールデンタイムといえば、子供向け番組の他にクイズ番組が定番でした。そして、家族間のチャンネル争いが、もっとも激しかった時代だったかもしれません。

 平成以降の世代にはピンと来ないかもしれませんが、昭和の頃は家族の間で観たいTV番組を争ったものです。現在のように録画機器が一般的ではなく、最初に一般化された録画機器であるビデオが普及し始めたのは1980年代以降です。

 つまり1970年代くらいまでは、同じ時間帯に放送された番組はひとつしか観られなかったのです。TVが2台ある裕福な家庭は一部にありましたが、多くの人は観たい番組を自由には観られなかったわけです。

 しかも、TV局側もあえて同じターゲットを想定した番組をかぶせるものですから、子供向け番組が同じ時間枠に放送されることも当たり前でした。しかし、子供向け番組の裏番組としてさらに脅威だったのは「クイズ番組」だったかもしれません。

 なぜならば子供向け番組と違って、クイズ番組はファミリー向け。家族のパワーバランスによっては、クイズ番組に軍配が上がることもあるかもしれません。そういう意味では1970年代の19時台枠は、人気の子供向け番組とクイズ番組がひしめき合っていました。さらにプロ野球のナイター中継があった時期は、三つ巴(みつどもえ)の争いをすることになります。

 そんな昭和のゴールデンタイムを振り返ってみましょう。地方によって状況は違うでしょうから、以降は関東圏を中心に話題を進めていきます。


木曜日19時台に放送された「クイズタイムショック」の書籍(テレビ朝日)

よりによって「アニメ激戦区」に殴り込んできたケースも

 有名な激戦区といえば、日曜日19時台の『アップダウンクイズ』(1963~1985年)と、子供向け作品の視聴率争いでしょう。

 この『アップダウンクイズ』の裏番組には、『ウルトラマン』(1966年)をはじめとする「タケダアワー」や、『マジンガーZ』(1972年)から始まった東映動画(現在の東映アニメーション)枠といった現在でもよく知られた作品が何年も放送枠を維持していました。

 逆をいえば『ウルトラマン』や『マジンガーZ』を相手に20年近くも放送枠を維持できたのですから、『アップダウンクイズ』にはファミリー向けとして鉄板の支持層がいたことがよくわかります。

 現在でも不定期に制作されているNET(現在のテレビ朝日)制作の『クイズタイムショック』も、1969から1986年の間は木曜日19時台の放送で、多くの子供向け作品と視聴率争いをしてきました。

 この時間はフジテレビが特に力を入れており、『ゲゲゲの鬼太郎(第2作)』(1971年)、『ゲッターロボ』(1974年)、『銀河鉄道999』(1978年)、『北斗の拳』(1984年)といった、名だたるアニメ作品が放送されています。

 これらとは逆に、もともと子供向け作品が激しい視聴率争いをしていた月曜日19時に始まったクイズ番組がありました。

 この時間帯の日本テレビ系は『流星人間ゾーン』(1973年)や『スーパーロボット マッハバロン』(1974年)といった特撮ヒーローから、『ルパン三世(第2作)』(1977年)『キャッツ・アイ』(1983年、・は正式にはハートマーク)といったアニメなどが放送された鉄板枠です。

 NET(現在のテレビ朝日)系列では『魔法使いサリー(第1作)』(1967年)から始まった東映魔女っ子シリーズがあり、フジテレビ系列は『国松さまのお通りだい』(1971年)や『0テスター』(1973年)や『メガロマン』(1979年)などといったバラエティに富んだ編成でした。

 子供向け作品だけでも競争が厳しい月曜日19時に、1979年から放送開始したのが『クイズ 100人に聞きました』です。19時からの30分放送は1984年以降に19時20分からの40分枠となりますが、1987年には19時からの30分枠に戻りました。これらはニュース番組の放送延長によるものです。

 このように、昭和の頃は子供向け作品とクイズ番組がゴールデンタイムで激しい視聴率争いをしていたものでした。平成以降、さまざまな環境変化によって両ジャンルともに衰退していき、現在のような番組編成に至ったのでしょう。

 もっとも、こうした昭和のTV番組の話は今でも記憶に鮮烈に残っていることが多くあります。やはり一度しか観ることができなかった事情から、今以上に集中して視聴していたのかもしれません。おかげで同世代の人と話していると、意外と当時の番組を思い出すものです。

配信元: マグミクス

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