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「ガス人間」『ムカデ人間』だけじゃない!人が“とんでもないもの”になる「〇〇人間」作品を集めてみた

「ガス人間」『ムカデ人間』だけじゃない!人が“とんでもないもの”になる「〇〇人間」作品を集めてみた

「つ・な・げ・て・み・た・い」というインパクト抜群のキャッチコピーと共に、2011年に日本に上陸すると、人間をつなぎ合わせる変態度MAXの映画としてカルト的人気を集めた『ムカデ人間』(10)。15年の時を経てまさかの大復活を遂げた4K版が、8月21日(金)より公開される。

【写真を見る】あのカルト作など『〇〇人間』映画こんなにあるぞ!(『ムカデ人間 4K』)
【写真を見る】あのカルト作など『〇〇人間』映画こんなにあるぞ!(『ムカデ人間 4K』) / [c]2009 SIX ENTERTAINMENTPRODUCTIONS

マッドサイエンティストによる人体実験や不慮の事故などによって、人間が異形へと変貌してしまう“〇〇人間”作品は古くからホラーの定番。身体を自在にガスへと変化させる怪人がもたらす恐怖を描く『ガス人間第一号』(60)をリメイクしたNetflix版「ガス人間」も7月2日から配信されるなど、このジャンルがアツい(!?)いま、『〇〇人間』作品を集めてみた!

■シリーズを重ねるごとにつながる人数が増し増しに…『ムカデ人間』

まずは4K版としてよみがえる『ムカデ人間』から。ドイツ郊外を旅行中のアメリカ人女性2人組が車でトラブってしまい、近くの屋敷に助けを求めるが、そこには「人間をつなげてムカデにしたい」という狂気的願望を抱えるハイター医師(ディーター・ラーザー)が住んでおり…。

手術シーンなど目を背けたくなるようなシーンのオンパレード!(『ムカデ人間 4K』)
手術シーンなど目を背けたくなるようなシーンのオンパレード!(『ムカデ人間 4K』) / [c]2009 SIX ENTERTAINMENTPRODUCTIONS

このアメリカ人女性2人と日本人男性のカツロー(北村昭博)が口と肛門をつなげられ、“ムカデ人間”にされてしまうという悪趣味極まりない物語を真正面から描いている本作。おぞましい手術描写をはじめ、鞭での調教シーン、ムカデ人間の一番前にされたカツローが食事をすれば、もちろん便意に襲われたり、さらには超絶バッドな結末まで、グロテスクな描写の数々にはドン引きしてしまうかも…?

モノクロにより不気味さがアップ!(『ムカデ人間2』)
モノクロにより不気味さがアップ!(『ムカデ人間2』) / [c]IFC Films/Courtesy Everett Collection

翌2012年には、『ムカデ人間』を観た中年男マーティン(ローレンス・R・ハーヴェイ)が、「自分もムカデ人間を作りたい」という狂気に駆られ、前作を上回る12人を数珠つなぎにするメタ的な続編『ムカデ人間2』(11)が。さらに2015年には、アメリカの刑務所を牛耳る暴君ビル・ボス所長(ディーター・ラーザー)が、「ムカデ人間」シリーズのファンである右腕ドワイト(ローレンス・R・ハーヴェイ)のアイデアから囚人500人をつなぎ合わせてしまう『ムカデ人間3』と、続編も作られる人気作となった。

500人をつなぎ合わせるというトンデモ作(『ムカデ人間3』)
500人をつなぎ合わせるというトンデモ作(『ムカデ人間3』) / [c]IFC/courtesy Everett Collection

■フランケンシュタイン映画の珍作…『武器人間』

“マッドサイエンティストが人間を改造”する物語といえば、ジェームズ・ホエール監督の『フランケンシュタイン』(31)など、繰り返し映像化されてきた“フランケンシュタインもの”が定番。『FRANKENSTEIN'S ARMY』という原題の『武器人間』(13)は、フランケンシュタインの末裔が第二次世界大戦下のナチスで死体と機械を合成する人体実験を行っていた!…という奇抜な設定をファウンドフッテージ形式で描いている。

いろんな人間が登場するぞ!(『武器人間』)
いろんな人間が登場するぞ!(『武器人間』) / [c]Dark Sky films/courtesy Everett Collection

第二次世界大戦末期にナチスの不気味な施設に潜入したソ連の偵察部隊に次々と襲いかかる“武器人間”たち。彼らを出し惜しみせずに次々と登場させるサービス精神に加え、個性豊かな造形もナイスだ。ヘルメットで覆われた頭部からくちばしのようなドリルが伸び、手足は槍になっているモスキートをはじめ、手が二丁鎌になっているウォールゾンビ、戦闘機の先端がそのまま頭になっているプロペラヘッドなど、キャラクターたちの血生臭い活躍に心躍るはずだ。

■『武器人間』の姉妹的1作…『兵器人間』

この『武器人間』のリチャード・ラーフォースト監督と深い親交があるライアン・ベルガルト監督が、同じく2013年に世に送りだしたのが『兵器人間』。類似した互いのプロジェクトを共有し、意見を交わし合っていたそうで、原題も『Army of Frankensteins』とそっくりな姉妹的1作と言える。

拉致された青年が禁断の人体実験に巻き込まれる様子や、その後に待ち受ける恐怖をタイムトラベル要素を混ぜながらエクストリームに描いており、腕が銃砲になった「ロックマン」よろしくな“兵器人間”が登場するぞ!

■透明化するプロセスも様々なホラーの古典…『透明人間』

ユニバーサルホラーの古典的1作(『透明人間』)
ユニバーサルホラーの古典的1作(『透明人間』) / [c]Everett Collection/AFLO

クラシックな『〇〇人間』ものとして忘れてはいけないのは、繰り返し映画化されてきた「透明人間」。新薬実験によって透明化した男が悪事を働くジェームズ・ホエール監督の『透明人間』(33)、放射能事故で透明になった主人公が悪の組織から逃げるジョン・カーペンター版『透明人間』(92)など、時代によって様々な原因が描かれてきた。

カーペンター監督の『透明人間』は「透明人間の告白」を原作とする
カーペンター監督の『透明人間』は「透明人間の告白」を原作とする / [c]Warner Bros./courtesy Everett Collection

ブラムハウスがこの古典をリブートした2020年の『透明人間』は、ステルススーツを開発した天才科学者が、自分のもとから逃げだした恋人を透明になって追い詰めていくという内容。ステルススーツという設定を活かしながら、女性への復讐という現代的なメッセージを落としんだ作品は高く評価された。

■電脳化失敗で衝動が大暴走…『電子頭脳人間』

「ジュラシック・パーク」シリーズの原作者であるマイケル・クライトンのSF小説「ターミナル・マン」を映画化した『電子頭脳人間』(74)は、天才科学者が自分の脳にチップを埋め込む手術をしたことでコンピューターに精神をコントロールされる恐怖を描いたスリラー。

マイケル・クラントンによるSFが原作(『電子頭脳人間』)
マイケル・クラントンによるSFが原作(『電子頭脳人間』) / [c]Everett Collection/AFLO

ロボット工学の権威ハリー・ベンソン(ジョージ・シーガル)は、強烈な発作により、自身では憶えていないが人を殺しそうになるという精神異常に悩まされ、制御のために脳に電極を入れることに。快楽物質によって殺人衝動を抑えるという仕組みだったが、実験は失敗し最悪の事態を引き起こしてく…という機械との融合を描いている。

■サーカスに送られた実験失敗作たちが…『悪魔の植物人間』

実験台となった可哀想な人間たち(『悪魔の植物人間』)
実験台となった可哀想な人間たち(『悪魔の植物人間』) / [c]Everett Collection/AFLO

ジャック・カーディフ監督による『悪魔の植物人間』(74)は、『007は二度死ぬ』(67)のブロフェルド役で知られるドナルド・プレザンスがマッドサイエンティストに扮したホラー。大学で教鞭を振るうノルター教授(プレザンス)は、学生を誘拐しては、植物と人間を合体させようとする遺伝子改造手術を実行。失敗により生まれたおぞましい怪物は、見世物小屋に送られるという末路をたどるなか、ついに実験は成功したと思えたが…。

インパクト抜群なルックが目を引く(『悪魔の植物人間』)
インパクト抜群なルックが目を引く(『悪魔の植物人間』) / [c]Everett Collection/AFLO

“チベットのトカゲ女”や“ビーナスのハエ取り草”など、特殊メイクで作り上げられた奇形のモンスターたち。インパクト抜群な造形はもちろん、おぞましくもどこか哀しい活躍ぶりが印象的。悪魔なのは本当に植物人間か…?

■ドロドロのビジュアルがショッキング…『溶解人間』

宇宙から帰還した主人公の肉体の変化という『原子人間』(55)を下敷きとした1作が、1977年の『溶解人間』。土星探査のミッションに挑んだものの事故によって失敗した船長のスティーヴ(アレックス・レバー)。陸軍病院で目を覚ますが、特殊な宇宙線の影響で肉体が溶けだしてしまうと、失った肉体を補うかのように人々を襲い、友人のネルソン博士(バー・デベニング)は彼を止めるべく奮闘する。

ドロドロなメイクが圧巻だ(『溶解人間』)
ドロドロなメイクが圧巻だ(『溶解人間』) / [c]Everett Collection/AFLO

低予算ホラーならではのお話や演技の拙さはご愛嬌だが、ドロドロとした人間の“溶解”っぷりはお見事。これを実現しているのは特殊メイク界の巨匠リック・ベイカーで、体が溶けていくこだわり描写だけでもお腹いっぱいになれる1作だ。

■ディック・スミスの仕事が光る…『恐怖のワニ人間』

『ムカデ人間』然り、“動物×人間”ものも数知れず。リック・ベイカーの師匠で『エクソシスト』(73)などで知られるメイクアップ界の大御所ディック・スミスの商業デビュー作が『恐怖のワニ人間』(59)だ。

ズボンを履いたワニ人間の姿がシュール…(『恐怖のワニ人間』)
ズボンを履いたワニ人間の姿がシュール…(『恐怖のワニ人間』) / TM and Copyright [c] 20th Century-Fox Film Corp. All Rights Reserved

催眠状態にある女性が、夫の失踪を機に過去の恐ろしい体験を語るところから幕を開ける本作。飛行機事故で傷を負った夫が、再生力の高い爬虫類の血清を打ったことにより徐々にワニ化してしまう恐怖を描いており、スミスはメイクアップ・アーティストのベン・ナイと共同でズボンを履いた恐怖のワニ男を作り上げた。

■名作スラッシャーホラーを思わせる…『豚人間』

2008年の『豚人間』は、人体実験によって誕生した豚人間がもたらす恐怖を、強烈なゴア描写で浮かび上がらせるスラッシャーホラー。物語は、ツアーをするバンドが田舎道で自動車事故を起こし、ガソリンスタンドに助けを呼びに行くが、そこにいた豚人間たちに襲われ…と、『悪魔のいけにえ』(74)を思わせる。

顔は豚、体は人間という豚人間は、父親、母親、子どもからなるファミリー。キッズが鏡を見ながら口紅を塗ったりと恐ろしさだけでなく、愛らしさもあるユニークな1作だ。

■人間と蚊が融合!…『キラー・モスキート 吸血蚊人間』

『キラー・モスキート 吸血蚊人間』(05)は、蚊人間が文字通り人間の生き血を求めて大暴れするモンスターパニック。西ナイル熱の研究ラボに、実験の被験者として連続殺人犯がやってくるが、大暴れしたことで蚊のDNAを大量に浴び、蚊人間へと変貌し、凶行を繰り返していく。蚊人間のおどろおどろしいビジュアルも気持ち悪くてナイスなうえ、電撃殺虫器さながらの始末の方法などなにかと気が利いている。

■「ハエ人間」「セイウチ人間」など動物人間ものも数多!

見た目のインパクト抜群の『ザ・フライ』
見た目のインパクト抜群の『ザ・フライ』 / [c] 20thCentFox/Courtesy Everett Collection

「〇〇人間」というタイトルからはズレるが、生き物×人間もので忘れてはいけないのが、『ハエ男の恐怖』(58)や『ザ・フライ』(86)。どちらも物質転送の研究をしていた科学者が、自ら実験を施したところ、装置内にハエが紛れ込んでいたことにより、ハエ人間へと変貌してしまうというもので、デヴィッド・クローネンバーグ監督による『ザ・フライ』では、ハエ男の強烈なルックスを表現した特殊メイクでクリス・ウェイラス、ステファン・デュプイが第59回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。

セイウチ人間がどんなものかは映画でチェック(『Mr.タスク』)
セイウチ人間がどんなものかは映画でチェック(『Mr.タスク』) / [c]A24/courtesy Everett Collection

さらにケヴィン・スミス監督によるホラーコメディ『Mr.タスク』(14)では、狂気的な老人によって主人公が“セイウチ人間”に変えられてしまうなど、人間の改造ものは無数に作られてきた。
Netflixで配信スタートされた「ガス人間」
Netflixで配信スタートされた「ガス人間」 / 「ガス人間」はNetflixで7月2日より配信中


日本の作品でも『ガス人間第一号』のほか、強い放射線を浴びたことで液体化した男を描く『美女と液体人間』(58)、物質電送機による男の復讐を描く『電送人間』(60)といった東宝の「変身人間」シリーズなど枚挙に暇がない『〇〇人間』映画。『ムカデ人間』の復活、「ガス人間」のリメイクを機に、そのダークかつ蠱惑的な世界に酔いしれてみてはいかがだろうか?

文/サンクレイオ翼
配信元: MOVIE WALKER PRESS

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