残念ながら、CSファーストステージで敗退したオリックス。パ・リーグ3位からの下剋上を果たせずにシーズン全日程を終了した。
そんな中、オフの去就を注目されているのが、今年5月に国内FA権を取得した山岡泰輔だ。今季はリリーバーとして41試合に登板して5勝3敗13ホールドを記録。春季キャンプ中にオンラインカジノ利用が発覚して開幕こそ出遅れたが、5月に1軍復帰登板を果たしてチームのブルペンを支えた。スポーツ紙デスクが解説する。
「昨季は右ヒジの違和感などの故障が重なり、プロ入り初の未勝利で、登板数もわずか6試合に終わりました。近年、先発とリリーフの両にらみで調整するシーズンが続いていましたが、首脳陣の要望に応える形で今季よりリリーフに完全転向。昨オフの契約更改後の会見でも、『(先発に)戻るつもりはない』と宣言していました。鋭く落ちる縦のスライダーを武器にリリーフ陣の一角を担いましたね」
CS敗退後にメディアの取材に、「これから考えるべきで、まずはオリックスの話を聞きます」と熟考することを表明。今季の推定年俸は6800万円と移籍に補償が不要なCランク選手と見られるだけに、FA宣言後の争奪戦も予想される。しかし、プロ9年目を終えて、さる球界OBは「選手としてのピークは過ぎた」と一蹴して、こう続ける。
「シーズン後半に、ストレートでストライクが取れなくなったと聞きました。9月14日にソフトバンク相手に4失点して、一時的にファームで再調整したのも、高めに浮いてしまうストレートを矯正するためだと。スライダーをはじめ七色の変化球を操れても1軍のバッターは攻略できない。もしもストレートの“悪癖”が直っていないならば、CSで登板機会がなかったのもうなずけます」
ストーブリーグの「目玉」とはならないのか…。

