
ふみのが、仲里依紗主演、のんと深川麻衣も出演する新水10ドラマ「Tokyo middle 30」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODほかにて配信※7月22日[水]スタート)の主題歌「東京」を書き下ろし。4thシングルとして7月23日(木)に配信リリースされる本楽曲についてはもちろん、ソロアーティストとして活動するに至った思いやデビューから現在に至るまでの活動についてなどを聞いた。
■「No No Girls」ファイナリスト・ふみの、ソロアーティストでデビュー
ふみのは、2024年〜2025年に開催したガールズグループオーディション「No No Girls」に参加。約7000人の応募者の中から最終選考まで進出したファイナリストの一人で、BMSGの傘下であるB-RAVEに所属している。
2026年1月11日、活動名を「ふみの」とし、ちゃんみなが主宰する新たなセルフプロデュース型レーベル「NO LABEL ARTISTS」の第1弾アーティストとして、「favorite song」でデビュー。3rdシングル「よくあるはなし」で自身初のドラマ主題歌(4月期ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3」、テレビ朝日系)を書き下ろし、本楽曲で2クール連続でGP帯の連ドラ主題歌を担当する。
■主題歌のオファーを受けたとき「私はどんなことを書けるんだろう」とワクワクした
――今回、主題歌をオファーされたときのお気持ちを教えてください。
率直にうれしかったです!「Tokyo middle 30」は、ドラマタイトルにもある通り“35歳”の“今”を描く物語ですが、「ありのままの視点で書いてほしい」とオファーをいただいたんです!純粋に「私はどんなことを書けるんだろう」とワクワクしたのを覚えています。
――ドラマの内容については、どう感じられましたか?
「この街で、いまも自分らしさを探している」というドラマのキャッチコピーがあるんですが、それがとても今の自分に重なっているなと感じました。ドラマで、仲さんやのんさん、深川さんが演じる主人公たちが、東京に上京してきたときに描いていた理想を前に、「今はどうなんだ」と葛藤していく様子や、ギャップに思い悩む部分が、すごく「分かる!」と思ったんです。
私は1月にデビューしたんですが、今は7月じゃないですか。未来に計画していたことがすぐ目の前にあったりして、計画していたときに想像していた自分とのギャップを感じることもあります。
また小さい頃から「歌を歌う人になりたい」という思いがあって、今その夢がかなって活動させていただけていますが、ゲームみたいに達成したら「クリアしました!」みたいなこともなくて。そもそも「クリア」と呼べるものはなくて、ひたすら現実が続いているんですよね。
なので、周りが変わっているのに、自分だけ取り残されているんじゃないかと思ってしまうこともあって…。そんな自分の状況が、ドラマの主人公たちと重なって、ものすごく共感しました。
――ドラマは、35歳の女性たちが主人公ですが、ふみのさん自身が30歳とか35歳とかをイメージするとしたら、どんな女性になっていると思いますか。
私、未来を想像するのが本当に苦手なんです。今すごく楽しく音楽をさせていただいているので、この環境でずっと歌い続けていたい、いくつになっても音楽ができていれば幸せかなと思っています。今を大切にしながら、できることを探していったら、未来はもっといいものになるんじゃないかなと思いながら生きていますね。
■「東京」の楽曲制作は「自分と向き合う時間になりました」
――今回、主題歌「東京」を書き下ろされましたが、どのように楽曲制作されましたか。
ドラマの内容と自分が重なりすぎると感じていたので、今回の楽曲制作は自分と向き合う時間になりました。自分はどんなふうに思うのか、もっと深いところにある思いと向き合おうと、かなり試行錯誤しました。
今まで楽曲制作で書き直しはあまりしないほうだったのですが、なかなか納得できなくて…。自分と重なる部分があるのに、自分が見えないと感じて、デモ音源を提出する前に何度もやり直しました。
――情景が浮かぶような歌詞が印象的なのですが、ご自身の体験が織り込まれているのでしょうか。
私は、作詞メモのストックがたくさんあるので、そこから楽曲に合う言葉を選びながら作詞することが多いんです。この楽曲の歌詞にでてくる“揺れる電車”のフレーズは、満員電車に乗っていてトンネルに入って周りが暗くなったときに、ふと窓に映った自分がめっちゃ疲れていて、“見たくないこの自分”みたいなことをメモしたことがあって、それがこのドラマにすごく合うなと思って入れてみました。
――歌詞で「僕の街東京」の「僕」がとても気になったのですが、ここを「僕」にしたのはなぜですか?
実は、そこは私もすごく悩んだところなんです。最初は「僕」で、その後「私」に一度変更していたんです。でもレコーディング時に「『僕』の方がまとまりがすごくいいな」と私自身も思ったし、周りのスタッフさんからもそういう意見をいただいて…。いろいろ悩んだ上で最終的に「僕」に決めました!
――「僕」以外にもこだわって書き直したところはありますか。
サビの「東京の街は星が見えない」は最初の段階であったんですけど、それ以外のBメロとか2番とかはかなり直しました。どうにか自分の思いを入れたくて、レコーディングの直前まで修正していました。
■「絶対アコギを持って弾きたい」、楽曲のイメージが路上ライブとつながる
――作曲についてはいかがですか?
「東京」もギターで作曲したんですが、出来上がったときに「絶対アコギ(アコースティックギター)を持って弾きたい」と思ったんです。この楽曲の“葛藤している”感が、一人で路上で歌っているイメージとして浮かんできて、アレンジ段階で「アコギでひとりで頑張って歌っている感じを残してほしい」というのは伝えました。
――作詞メモがあるとおっしゃっていましたが、作曲メモ的なものもあるんですか。
あります!ギターを弾いているときに「このコード進行いいな」と思ったら、動画とかボイスメモに撮って、「メロ」ってファイル名をつけて残しています!
――今回の楽曲制作にあたり、ドラマの台本は読まれましたか。
アレンジ段階に入ったときに、ちょっとだけ読ませていただきました。楽曲の1番が出来上がったタイミングだったのですが、「この歌詞合ってる」とか思いながら読んだので、すごく楽しく読ませていただきました!
――4月期ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3」に引き続き、「Tokyo middle 30」で2クール連続でドラマ主題歌を担当されることになりました。刑事ドラマと恋愛ヒューマンドラマということで全くジャンルが違いますが、楽曲制作で難しかったことなどを教えてください。
やっぱりドラマの思いと自分の思いをどれだけ合致させるかという部分が、すごく難しいと感じました。ジャンル問わず、自分と通ずるポイントをどう楽曲に落とし込んでいくか、そこには時間をかけて取り組んでいますね。
――7月1日に新曲「東京」のジャケット写真が解禁されましたが、ビジュアルに込めた思いを教えてください。
目を引くものにしたいというのが最初にありました。時が流れる早さとか、昔のことを思い出して未来はどうかとか…。個人的にはそこに“青春”を感じていて、バックは“青”にしたいと思いました。
歌詞に何度も登場する“星”については、ちょっとシュールっぽい感じがあったら面白いかなと思い、“星”を食べちゃうことにしました。ちょっとメダリストみたいですよね(笑)。
■ソロアーティストへの道は「No No Girls」最終審査後に決断
――ふみのさんといえば“ギター”のイメージが定着しつつありますが、ギターを始めたきっかけや始めた時期を教えてください。
小さい頃から歌を歌うのが好きで、よくカラオケに行って歌を歌っているのを聴いてもらうのが好きだったんです。でもそれってカラオケに行かないと環境的には難しかったりするじゃないですか。けど、ギターだったら弾き語りできるし、持ち運べる!そう思って、ギターを買ってもらったのが小二、8歳のときでした。その頃は指一本で抑えられる簡単なコードで演奏しながら歌っていましたね。
――小さい頃から歌を歌うのが好きだったということですが、そのときから歌手になりたいと思っていたのですか?
本当に小さな頃から歌うことが好きだったので、「歌を歌う人になりたい」という思いはずっと持っていました。今、歌うことが仕事になりましたが、移動中の車の中とかでもずっと歌っています!
――高校生の頃、SNSに弾き語りの動画を投稿されていましたが、それは何かきっかけがあったのですか?
私が中学生ぐらいのときに、SNSで顔の下だけ映して演奏して歌うという動画がすごく流行っていて、それを見て私も「やりたい!」と思ったんです。でも、中学生だったんでやり方とかあんまり分からなくて、高校生になって始めてみた感じですね。
――オーディション「No No Girls」に参加され、ダンス&ボーカルとしてのデビューを目指すのかと思っていましたが、ダンス&ボーカルではなくソロアーティストになろうと思ったのは、どんな経緯があったのですか?
「No No Girls」では、いろいろな音楽の在り方に触れることができました。歌だけもあったし、踊りながら歌うこともあったし、踊りだけのレッスンもあって、いろいろな音楽の表現を知った上で、自分が「音楽してる」とすごく思えたのが、最終審査でピアノを弾きながら歌ったときだったんです。
もちろんオーディション中に経験した音楽は全部楽しかったんですけど、やっぱり楽器を持って音楽をしているときが一番自分らしく音楽をやれていると、全部経験した上で、ソロアーティストとして活動していきたいと心に決めました。
■ちゃんみなは「師匠みたいな存在」たくさんのことを学ばせていただいている
――ちゃんみなさんが主宰する新レーベル「NO LABEL ARTISTS」の第1弾アーティストとしてデビューされたわけですが、ふみのさんにとってちゃんみなさんはどんな存在ですか?
ちゃんみなさんは師匠みたいな存在です。楽曲制作時も、私はすごい考え込んで時間をかけてやるタイプなのですが、ちゃんみなさんはかなりスピードが早いんです。もしかしたらずっと深く考えて、外に出すときが早いから、そう見えているのかもしれませんが、本当にたくさんのことを学ばせていただいています。
――現在「全国路上ライブツアー2026~はじまりとはじめまして~」を開催されていますが、路上ライブツアーをやろうと思ったのはなぜですか?
路上ライブは小さい頃からずっとやりたかったんです。でも準備がすごい大変で諦めていたんですけど、デビューのタイミングで、渋谷で路上ライブをやらせていただけて…。私のことを知らない人が立ち止まってくれたり、その場でしか生まれない音楽があって、すごく楽しかったんです。そのときは遠方の方とか来れない方もたくさんいらしたと思うので、全国を周りたいと思ったのがきっかけです。
今路上ライブツアーをやらせていただいていて、集まってくださる方がたくさんいるのもうれしいし、やっぱり観客との距離が近くてリアクションを見られるのが楽しいです。集まってくださった方々の雰囲気を直接感じることができて、「今日はすっごい聴き込んでくれるからストレートに歌おう」とか「今日はノリ良く盛り上がってくれるから、めっちゃアレンジしちゃお」とか考えながらやっていて、すごく充実しています。
――路上ライブツアーで全国を周られていますが、9月に東京、名古屋、大阪のZeppツアーが発表されました。意気込みなどありましたら教えてください。
もう「楽しみ」の一言で、今たくさん準備しています。ワンマンなので、会場にいる方は私のために来てくださっている方ということで、絶対楽しませたいし、楽しみにしててほしいです!
■オフでも楽曲制作を楽しむ一方、友達と話すことでもリフレッシュ
――以前オフの日も楽曲制作をされていると話されていたと思うのですが、今はいかがですか?今一番楽しみにしていることを教えてください。
今、楽曲制作がとても楽しいので、やっぱりオフの日も楽曲制作していますね。「東京」もそうなんですけど、楽曲制作をしていくと、自分を知ることができるんです。今の思いをとにかくいっぱい考えていっぱい残して、未来になったときに「なんでこんなこと思ったんだろう」みたいに思い返したりするのも面白そうです。
でも友達と会ったり電話したりもしています。友達と話すだけですごいリフレッシュされて、1からやり直せる感覚があります。ときには友達の恋愛事情を聞いて、作詞メモに書いたりしちゃうこともありますが、友達も「いいよ」と言ってくれてます(笑)。
――ふみのさんが制作される楽曲のアピールポイントを教えてください。
私は人の曲でも歌詞をすごくよく聴くんです。自分も歌詞をとても大切にしていて、作詞していると「こんなことを思ってるんだぁ」と自分で気付きがあったり、受け取ってくださった方が私が書いた歌詞から想像してくれた感覚が私が作詞していたときと違うことがあったりするのも、すごく楽しい!なので、ぜひ歌詞をよく聴いてほしいです。
――最後に新曲「東京」を楽しみにしてくれているファンの方、またドラマを通して聴いてくださる視聴者の方にメッセージをお願いします。
この楽曲をお母さんに聴いてもらったときに、Bメロ最後の歌詞の「時々隠したくなるよね 理由も大してないよね」という部分がすごく自分に刺さると言われたんです。私自身は、思春期特有の“理由もないのになんか喋りたくなくなる”みたいなことをイメージして書いた歌詞でした。
でもその会話をしたときに、実は“悩み”って事情や理由、内容が違ったりするだけで、年代問わず共通なのかもしれないと思いました。本当に、今をすごい必死に生きて頑張っていて、その先にあるはずの光を追いかけ続けている全ての人に聴いていただきたいです。ぜひドラマと一緒に楽しんで聴いていただけたらうれしいです!
◆取材・文=綱島深雪

