日常生活のパフォーマンスに与える影響――両眼視機能から見直す「見え方」

視覚環境の改善は、個人の日常生活やビジネスのパフォーマンスに変化をもたらすとされる。同社の説明によれば、両眼視機能検査を基に作製された眼鏡の使用者からは、長時間の事務作業による目の疲れだけでなく、同社によると、作製した眼鏡の利用者からは、「長時間の事務作業で目が疲れにくくなった」「肩こりや頭痛が以前より気にならなくなった」といった声も寄せられているという。ただし、感じ方には個人差があり、症状が続く場合には眼科での診察が必要になる。また、深視力に関する見え方の改善を実感したとの声や、球技で距離感をつかみやすくなったという事例もあるという。球技においてボールの距離感を掴みやすくなったケース、プリズムレンズなどによって見え方の負担が軽くなったと感じる利用者もいるという。一方、物が二重に見えるなどの症状がある場合は、まず眼科で原因を確認する必要がある。 一方で、ユーザー自身が自らの目にかかっている負担に客観的に気づくことは難しく、店舗での対話を通じて初めて課題が顕在化するケースが多い。いかにして自覚症状のない層へアプローチするかという点が、今後の普及における構造的な論点となっている。
パーソナル化が進むフレーム設計――眼鏡業界が抱える「サイズ」と「構造」の課題
今後のアイウェアが目指すべき方向性として、個々の身体的特徴に応じたパーソナルな提案が挙げられる。同社ではフレームの最適化が必須であると位置づけている。現在流通している眼鏡の多くがワンサイズである点は市場の課題であり、個人の顔幅の個体差に対応するため、同社では1デザインで3サイズを展開するブランド『GLAFU』を展開している。将来的にはフルオーダーへと進化させる計画だ。 しかし、トレンドの移り変わりに対して柔軟に方向転換を図る上では、業界構造の課題も指摘される。アパレル業界のようなカテゴリー毎の認知や役割分担が眼鏡業界では十分に浸透していないという見方もあり、中小事業者が独自の価値を発信し、消費者が用途に応じて最適な選択を行える市場環境が構築できるか否か、今後の動向次第でその輪郭が見えてくることになりそうだ。

【取材協力】
グラスファクトリー
代表取締役 乾寛人
https://glassfactory-shop.jp/

