彼からのメッセージに、返事を送れないまま
家に着くまでも、彼からの通知が何度も届きましたが、私は中身を開かないままスマホをカバンにしまい直しました。親友のことは大好きです。だからこそ、彼が私よりも彼女を選ぶ場面を、勝手に何度も思い描いては落ち込みました。つないだ手が離れなかったことだけが、頭の中で大きくなっていきます。このまま彼とは終わりにしたほうがいいのかもしれない。そう思いながら、家に着いてからもスマホを開けず、そのまま眠ってしまいました。
そして...
翌日、彼は金魚の形をした髪飾りを差し出しました。屋台が閉まる前に、私の好みを知っている親友を連れて買い戻しに走ったのだと言います。「どうしても、渡したくて隠して買いに行ってた。ごめん」。そっけなかった態度も、手をつないでいたことも、その一言でほどけていきました。それでも、私が問いたださずに背を向けたことは消えません。「聞けばよかった」。次に不安になったら、逃げる前に口に出そうと決めました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
