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サムライは、400年前のアスリートだった。「徳川美術館」で夏季特別展「武芸 サムライ・アスリート」7月25日より開催

弓、馬、剣、鉄炮――。2026年アジア競技大会開催の名古屋で、武士たちが励み、現代のスポーツの礎ともなった「武芸」に迫る特別展が開催される。武士にとって武芸は、戦うための技術であるだけではなかった。弓術、馬術、剣術、鎗術、炮術、鷹狩――。日々鍛錬を積み、心身を磨き、技を競い合う姿は、まさに現代のアスリートそのものである。アジア競技大会、アジアパラ競技大会が開催される2026年、本展は「武士×アスリート」という新たな視点から、日本の伝統文化である「武芸」を紹介する。

見どころ1.「戦うサムライ」から「鍛えるサムライ」へ

朱塗啄木糸威具足 春田吉次・加藤彦十郎正勝作 徳川義直(尾張家初代)着用 江戸時代 寛永3年(1626)/黒塗桐紋鞍・鐙 伊勢貞雅作 徳川家康所用 桃山~江戸時代 16~17世紀 ともに徳川美術館蔵

武士にとって武芸とは、戦場で敵と戦うためだけの技術ではなかった。江戸時代になると、平和な時代の中で武芸は礼法や精神修養として磨かれ、武士の教養として受け継がれた。また、『太平記』などの戦記物語が読まれる中、それを絵画化した合戦図が教育に使われ、合戦そのものを研究する「軍学」も誕生した。

本展では、弓術・馬術・鎗術・剣術・炮術・鷹狩など、多彩な武芸を一堂に紹介し、尾張徳川家に伝えられた武家文化の奥深さを展示する。

長篠合戦図屛風 六曲一隻(部分) 江戸時代 18~19世紀 徳川美術館蔵(前期:7/25~8/25)
調馬図屛風 六曲一双のうち左隻(部分) 江戸時代 17世紀 岡谷家寄贈 徳川美術館蔵(後期:8/26~9/27)
金土俵空穂 桃山~江戸時代 16~17世紀 朝岡平兵衛重政所用 徳川美術館蔵
大太刀 銘 永則(以下37文字略) 室町時代 14世紀/朱塗叩塗大太刀拵(大太刀 銘 永則 附属 江戸時代17世紀 柳生利厳(尾張柳生家初代)所持 徳川美術館蔵)

見どころ2.尾張徳川家に伝わる武芸の世界

戦国時代に発展した各種武芸は、江戸時代の武家社会の中でさらに発展を遂げ、尾張徳川家においても多くの家臣が鍛錬に励んだ。家臣たちの鍛錬の成果は当主上覧の場で披露され、優れた技量を持つ者には褒美が与えられ、個人のみならず家の名誉として後世に伝えられた。

技を磨き、成果を披露し、称えられる――。武士たちの武芸上覧は、現代のスポーツ大会にも通じる「サムライの晴れ舞台」であった。

千代田之御表 御射場始 楊洲周延画 明治30年(1897) 徳川美術館蔵
千代田之御表 小金原牧狩 楊洲周延画 明治30年(1897) 徳川美術館蔵 ※パネル展示
千代田之御表 武術上覧 楊洲周延画 明治30年(1897) 徳川美術館蔵 ※パネル展示
千代田之御表 流鏑馬上覧 楊洲周延画 明治30年(1897) 徳川美術館蔵 ※パネル展示
配信元: Dig-it

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