●今年から来年にかけて「電子証明書」の更新ラッシュ!
マイナンバーカードの「2025年問題」という言葉を、最近ニュースや新聞などのメディアを通じて耳にすることが増えてきました。これは、マイナンバーカードが普及し始めた5年ほど前にカードの交付を受けた人たちの電子証明書の有効期限が一斉に切れることを指しています。
実は筆者の家にも、この波がやってきました。今年7月、ポストに届いた1枚のハガキ。それが「電子証明書更新の案内」でした。ちょうど第一子の娘の手続き関係がひと段落し、残すは自分の運転免許証の更新だけだ!と思っていた時期。正直「え、また手続き!?」と頭を抱えました。
さらに驚いたのは、そのタイミングにTVCMで「電子証明書更新のお知らせ」を目にしたこと。まさか自分が先に体験するとは思っておらず、完全に寝耳に水の出来事でした。
●そもそも「マイナンバーカードの電子証明書」とは?
マイナンバーカードはすでに持っているのに、「電子証明書の更新」と言われてもピンと来ませんよね。筆者も同じでした。
通知を受け取り、自分のマイナンバーカードを確認すると、「電子証明書有効期限」と手書きで書かれた日付があるのを発見。「あれ、こんなのあったっけ?」と、改めてじっくり調べてみることに。
電子証明書は、マイナンバーカードの“本体機能”ともいえる存在で、大きく2種類あることがわかりました。
・署名用電子証明書(英数字6~16文字の暗証番号)
……行政手続きやオンライン契約で本人確認を行う際に必要。e-Taxなどで使うのがこちら
・利用者証明用電子証明書(数字4桁の暗証番号)
……「マイナポータル」へのログインやコンビニ交付サービスを利用する際に使用
つまり、カードそのものはただの“入れ物”で、実際にデジタルで「本人ですよ」と証明する役割は、この電子証明書が担っているのだそう。ここが切れると、カード自体は身分証として使えても、肝心のオンライン手続きに使えなくなってしまうのです。

