現地10月14日、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）第２戦が敵地アメリカン・ファミリー・フィールドで行なわれ、ロサンゼルス・ドジャースがミルウォーキー・ブルワーズを５対１で下した。先発した山本由伸は９回を投げ抜き、わずか３安打１失点で完投勝利を収め、チームは敵地で２連勝を飾った。
試合後、地元放送局『SportsNet LA』によると、チームの大黒柱クレイトン・カーショウは、山本を中心とする投手陣について「彼らがやっていることは驚くことではない」と前置きしつつ「コンディションを取り戻してからの彼らはずっと素晴らしい投球を続けている」と感服。現在のパフォーマンスが「偶然ではない」と強調した。
MLB通算223勝、３度のサイ・ヤング賞に輝いているカーショウは、山本の多彩な球種についても詳細に言及。「ヤマモトのスプリット、カーブ、シンカー、カッター、フォーシーム。そのすべてに対応するのは不可能だ」と話し、この日のブルワーズ打者が狙いを絞れていない状況を分析。「ヤマモトは狙ったコースを外さない。だからこそ相手打線を封じ込めることができる」と説明し、山本の制球力を高く評価した。
さらに、山本の投球フォームについては「教科書通り。とてもシンプルで美しい。本当に、本当にきれいなんだ」と絶賛し、同僚として最大級の賛辞を送った。
カーショウの言葉には、日本人右腕への信頼とチーム全体への確信がにじむ。レジェンドが感じるエースの存在感は今後のシリーズ、さらにはその先のワールドシリーズ連覇を狙っていくうえで、ドジャースにとって頼もしい限りだ。
構成●THE DIGEST編集部
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