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元カノに返しそびれたキーホルダーを、かばんにつけた俺

元カノに返しそびれたキーホルダーを、かばんにつけた俺

「いつのだったっけ」のごまかし

「そのキーホルダー、どうしたの?」。元カノの声は落ち着いていました。全部知って聞いている声だと分かりました。「あー、これ……いつのだったっけ」。用意していた返事ではなく、口をついた言い訳でした。目を合わせずにかばんの位置をずらしたのは、彼女の顔をまっすぐ見られなかったからです。この場で「実は」と切り出す度胸が、俺にはありませんでした。

そして...

2次会が終わってからも、俺のかばんで鹿のキーホルダーは同じ位置に残っていました。返すために持ってきたのに、結局その場では何も言えませんでした。翌日、共通の同期に頼んで、彼女に連絡していいかを聞いてもらいました。許可をもらってから、メッセージを打ちました。

「あれ、別れる前に俺の部屋で見つけてた。捨てられなくて、昨日返すつもりだった。言えなくてごめん」

返しに行って、それで終わりにする。そう決めて送信ボタンを押した瞬間、かばんのフックで鹿が1度大きく揺れた気がしました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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