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〈北朝鮮兵3万人がウクライナへ?〉もはや「ロシア防衛」は建前…プーチン・金正恩が越える”禁断の一線”

〈北朝鮮兵3万人がウクライナへ?〉もはや「ロシア防衛」は建前…プーチン・金正恩が越える”禁断の一線”

ドローン戦への対応不足が露呈した北朝鮮兵だが…

ウクライナ側も衛星画像や通信の傍受など、判断の根拠を公表していない。現段階では、ロシアが受け入れ準備を進めているとの情報をウクライナ情報機関が把握したという段階にとどまる。

「3万人」という数字は今回、突然浮上したわけではない。ウクライナ側は2025年夏の段階で、北朝鮮が2万5千~3万人を追加派遣する可能性があると分析していた。

今回新しいのは、ゼレンスキー氏が準備の開始時期を今年6月、場所をボロネジ州と具体的に示した点だ。

北朝鮮は2024年秋以降、約1万2千~1万5千人の兵士をロシアに送り出した。ロシア極東の演習場で訓練を受けた後、ウクライナ軍と交戦していたクルスク州での作戦に投入された。

初期の戦闘では、無人機が支配する現代戦への対応不足を露呈した。兵士が密集して平原を進み、砲撃や自爆型無人機の標的となった。兵士1人をおとりにして無人機を引きつけ、別の兵士が小銃で撃ち落とそうとする行動も確認された。

だが、大きな損害を出す一方で、北朝鮮軍は急速に戦い方を変えていった。

ウクライナ情報当局によると、大人数でまとまって進む戦術を改め、1~2人の小集団に分散して移動するようになった。無人機や電子戦装置の扱いも学習。ロシア軍が侵攻で蓄積した戦術を、実戦を通じて吸収していった。

言葉の壁があり、ロシア軍との複雑な連携には限界がある。それでも、指定された地点への突撃や占領地の保持では、損害を顧みず任務を遂行する能力を示したとされる。

北朝鮮が一時的な「助っ人」ではなく「人的供給源」に

北朝鮮軍にとって、クルスクでの戦闘は多大な犠牲を伴う実戦訓練でもあった。新たに派遣される部隊は、先行部隊が持ち帰った戦訓をあらかじめ共有した上で、戦場に送られる可能性がある。

3万人という兵力は、損耗した一部隊を補充する水準ではない。独自の指揮系統や後方支援部門を伴う複数師団規模の戦力となり得る。北朝鮮が一時的な「助っ人」ではなく、ロシアの戦争を継続的に支える人的供給源となる可能性を示す。

ロシア軍は、ウクライナ東部を中心に攻勢を続ける一方、膨大な死傷者を出している。プーチン政権は高額な契約金を用意して兵士を集めているが、攻勢を維持しながら損失を埋め続けるには、さらに大規模な人員確保が必要だ。

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