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妹の結婚式に真紅のドレスで乗り込んだ私の気持ちを、母は見透かしていた

妹の結婚式に真紅のドレスで乗り込んだ私の気持ちを、母は見透かしていた

「あなたは、いつもそう」

控室で母に「間に合ってよかった」と声をかけた時、妹が近づいてきて「そのドレス、目立ちすぎない?」と聞きました。挙式の間、来賓席の中で自分だけが色を持っているという感覚に、私の気持ちは少しだけ軽くなりました。披露宴でも、視線が集まるたび、そう感じました。

お色直しの前、化粧室で妹と鉢合わせました。「他に着ていくものなかったの?」と、鏡越しに聞かれました。私は「今更どうしろって言うの」と口にしました。「1ヶ月前に伝えたよね」と、妹は繰り返しました。「あなたは、いつもそう」と、私は妹に告げて化粧室を出ました。

妹は、私よりも要領のいい人でした。私が必死になって失敗するようなことも、妹は難なくやり遂げていきました。小さい頃から勝手に妹と自分を比べて落ち込んでいたのは、私の方でした。

そして...

電話が鳴ったのは、家に帰り着いてすぐのことでした。母からでした。「やっぱりあなた、結婚式でも披露宴でも悪目立ちしてたわよ。あなたっていつもそうじゃないの」と、母は言いました。私が妹に投げた言葉が、そのまま私に返ってきました。

母の言う「そう」とは、私がいつも妹の邪魔をしていたということなのでしょう。ですが、私はそれ以外に私を慰める方法が無いのです。自分の醜さに、その時ようやく気づかされました。翌日、私は妹に「昨日は、ごめん」とメッセージを送りました。返事は来ませんでした。私は真紅のドレスを、もう1度クローゼットの奥にしまいました。

(30代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

配信元: ハウコレ

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