「あなたのやり方じゃ、この子がかわいそう」
連休に、娘が孫を連れて実家に帰ってきました。荷物の中にあった粉ミルクの缶を、私はキッチンで見つけて手にしていました。
「あなたのやり方じゃ、この子がかわいそう」
娘に向けたつもりの言葉なのに、口に出した瞬間、昔の私自身に話しかけているようでした。娘の返事は短いものでした。
「もう口を出さないで」
玄関で娘たちを見送った後、私は缶をふたたび持ち直し、しばらく台所に立っていました。
そして...
数日迷った末に、私は娘に短いメッセージを送りました。「育児本を1冊注文したから、あなたが読んで捨ててくれていい」と書きました。私が昔、姑に何一つ認めてもらえなかったこと。だから娘にはそんな思いをさせたくなかったはずなのに、気付けば私が同じことを繰り返していたこと。次に会えたら、粉ミルクの缶の話から、1つずつ伝えていきます。
(60代女性・元事務職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
