意を決して、一度会えないかと送った
10日目、私は自分から「一度会えない?」と短いメッセージを送りました。返信は数分で届きました。
「ごめん、遅くなって。話せる?」
指定されたカフェの席で向かい合った彼女は、いつもより痩せて見えました。彼女は少しためらってから「ちゃんと書きたくて、送れなかった」と切り出しました。続けて「母が急に倒れて、入院してる」と口にしたその一言で、私は自分の勘違いを認めるほかありませんでした。
そして...
「気づけなくてごめん」と私は返しました。彼女は首を横に振って、テーブルの上で私の手を軽く握りました。共通の知人から聞いた話も打ち明けると、彼女は「あれ、去年の集まりの写真だよ」と目を丸くしました。最近のことのように伝わっていた1枚は、去年の私たちを含む集まりのものでした。既読の意味を勝手に読み替えていたのは私のほうでした。頼るのは片方だけの権利ではないと、あの席で改めて気づきました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
