【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が拝見した最新映画の中から、おすすめ作品をひとつ厳選して紹介します。
今回ピックアップするのは、ディズニー・アニメーション『モアナと伝説の海』(2019年)の〈超〉実写映画化作品ディズニー映画『モアナと伝説の海』(2026年7月31日公開)です。アニメーションの『モアナと伝説の海』に大感動した筆者なので、実写化をとても楽しみにしていました。試写で鑑賞しましたが、さて、〈超〉実写化されたモアナはアニメーションを超えたでしょうか?
では、物語から。
【物語】
海に囲まれた美しい島・モトゥヌイで暮らすモアナ(キャサリン・ランガイアさん)は、小さなころから海に興味津々の女の子。しかし、「珊瑚礁の向こうに行ってはいけない」と両親から強く言われてきました。そんなある日、島に異変が起こります。
その原因は珊瑚礁の向こうにあるのではないか、と考えたモアナ。海への興味がつきないモアナの背中を押してくれたのは祖母でした。モアナは海に選ばれた少女であると語る祖母の思いを受け止め、再び島に平和をもたらすために、モアナは珊瑚礁の向こうの海へと旅立つのです!
【アニメのモアナと〈超〉実写化のモアナの違いは?】
ディズニー・アニメーションの実写化は多く、ヒロインが活躍する映画だけでも『シンデレラ』『ムーラン』『リトル・マーメイド』『アラジン』『美女と野獣』など数多く存在します。アニメーション作品の実写化のポイントとしてあげられるのはオリジナルアニメとの違いです。
たとえば実写化された『シンデレラ』はオリジナルアニメと違い王子様を待つだけの女性ではなかったし、『アラジン』のジャスミンも自立した女性として描かれていました。アニメの物語を踏襲しながら、ヒロインに現代的な味付けを施して、今を生きる女性として描いていたのです。
ではモアナは、というと、アニメーションのキャラクターのままでした。なぜならアニメーション作品ですでに島を救うために大海原へと飛び込んでいくヒロインとして自立への道を歩んでいたからです。

