●“秒”で組み立てられる、熱中症の応急処置用アイテム
そのほか、今後さまざまなシーンで需要が高まりそうだと感じたのは、イガラシが今年から販売している「ワンタッチアイスバス」だ。
同社は家庭用プールや浮き輪などを扱うビニール製品のメーカー。本製品はスポーツ少年団の保護者のニーズに応えて開発されたもので、熱中症の初期症状が見られた際の迅速な応急処置を目的としている。
ビニール素材と木質パネルで構成される本体は、空気を入れる必要なく、瞬間で組み立てが可能だ。中に全身を寝かせ、80リットルの水をかけることで腹部まで水に浸かる設計になっている。近くに水道や水場があることが必須となるが、ホースが無くても水を持ち運べる給水バッグが2個付属。自立式なのでペットボトル飲料の冷却用やフットアイシング用にも活用できる。
組み立て時のサイズは長さ154cm、横幅50cm。担当者によると、小さなプールをつくるのは水圧の関係で技術的に難しいそうだが、「とにかくスピーディーに設置できるよう、冷却の優先度が高い頭部と腹部が収まることが最優先の大きさにこだわりました」と言う。
屋外の作業現場や公共施設での熱中症対策はもちろん、個人でもキャンプや地域の集まりなど、大勢が集まる場で備えておけば、万が一の際の重症化を防ぐことにつながりそうだ。
ほかにも全身を急速冷却できる“人間冷蔵庫”など、ハッとする製品を多数見ることができた今年の「猛暑対策展」。これだけ夏の暑さが注目される中、さまざまな領域の企業が猛暑対策をビジネスチャンスに変えようと参入している様子が伺えた。まだまだ続く夏、さまざまなアイテムで自らの身を猛暑から守ろう!

