「そちらより、こちらはいかがですか」
休日に立ち寄った駅ビルで、友人の結婚式二次会に着ていく1着を選んでいました。ドレープの綺麗な青のワンピースに決めかけたところで、店員に声をかけられます。「そちらより、こちらはいかがですか」。差し出されたのは、淡いベージュのセットアップ。私は青を試したいと伝え、ワンピースを持って試着室へ向かいました。
カーテン越しに、またあの1着
袖を通している最中に、外から声がしました。「もう1着、こちらも試してみませんか」。開けると、またあのセットアップが差し出されています。青のワンピースで鏡の前に立ってからも、「やっぱりこちらの方がお似合いだと思うんですが」と同じ服を勧められました。この青のワンピースは自分の中でしっくり来ていて、迷いはなかったのに、決めさせてもらえない空気だけが続いていました。
