『週刊実話 ザ・タブー』で連載中の藤木TDC氏による「漢(オヤジ)の旅」は、全国の公営ギャンブルをめぐるディープツアーガイド。今回は、神奈川県川崎市に突撃~!(2回中の1回)
■「飲む・打つ・買う」が徒歩圏内に揃う漢の街
ギャンブルと酒のドケチ旅、今回は神奈川県川崎市への小さな旅打ちだ。都内から約30分、旅という距離でもないが、都内とは明らかにカルチャーが違う川崎市には南関東随一の「駅から近い競馬場」がある。筆者にとって久々の川崎競馬は未知の競走馬だらけ、難解小回りコースをどう予想するか頭を抱える。あえてその難関に挑むギャンブラー魂。今回は黒字で帰れるか。漢の勝負ばっちこい!!
人口150万超の大都市・川崎。そのターミナル、JR川崎駅前には巨大な繁華街が広がる。東京都から多摩川を渡ったすぐ隣の市なのに、川崎市は東京とまったく違う文化の匂いがする。あえて表現すれば“30分圏内の地方都市”。駅から徒歩圏内に風俗街(堀之内、南町)があり、競輪場、競馬場もあって、それらへ向かう導線上の各所に酒場がある。飲む打つ買う、すべて整う漢の街なのだ。
今回はその川崎の駅近くにカプセルホテルをとり、1泊2日の小さな競馬の旅と決め込んだ。
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■データ研究が火を噴いた初日、怒濤の3勝で黒字発進
なにより嬉しいのは、競馬場が盛り場に近いこと。JR川崎駅東口を出て市役所を北に折れれば、やがて日本有数の風俗街・堀之内の看板が目に入る。黒服店員の優しい誘いを笑顔で振り切り、廃墟のような通りを過ぎ、第一京浜(国道15号)の信号を渡ればもう競馬場入口。川崎駅から約15分、この道中が圧倒的に楽しい。“大勝ちすれば即遊べる”夢のある競馬場なのだ。
川崎競馬場はコース一周1200メートル、砂が浅くコーナーが急カーブなので先行馬が圧倒的有利だが、ゴール前の直線が300メートルと長めで、ダンゴで4コーナーを回った先行集団の着の入れ替わりはある。いずれにせよ、向こう正面で先行集団にいないと勝ち目はないので、競艇同様スタートが最重要だ。
と、講釈をたれるのは簡単だが、毎開催通ってレースをチェックしない限り、出走馬の力関係は分からない。旅打ち人は結局、運頼み、ツキ頼みしかないのも現実だ。しかし、今回は事前に研究をした。前開催、前々開催のレース結果での3着までの入着馬のオッズ人気を書き出しチェック。川崎競馬は比較的本命サイドが強いが、チェックすると4R、5Rなどはほぼ1番人気から3番人気までが着に絡んでいる。人気があって配当が低くても、まずは的中が第一。当たっていればツキの波もやってくる。
現行の川崎競馬はほぼすべてナイター開催だが、第1レースは15時発走。まだ太陽も燦々と輝く14時30分に到着し、200円の指定席券を買って観戦開始。
1Rはもちろん見(けん)。着順は1番人気、2番人気、そのあとが11番人気で、払い戻しは馬連140円、三連単が6910円。12頭立て11番人気はさすがに買えないが、予想紙を見るとこの馬に一人だけ△をつけている予想者がいる。
よし、彼の△印に乗ってみるかと、2Rでは2番人気⑤から5番人気③、7番人気⑥へワイド2点。ゲート出が最高だった③が終始先頭を走り抜け、2着が⑤でなんと投票開始早々に的中した。ワイド900円は安目だが、まずは1勝。1日2勝のノルマ達成まであと一つ。こりゃ楽勝か。
気持ちも明るく3R。ここも人気上位が強いレース枠。まずは1番人気①、3番人気④を押さえて△印の4番人気⑧へ。配当よりも的中ファーストで弱気のワイド馬券だ。スタート、飛び出したのは買ってない⑩だが、後続が④①でゴール手前でアッサリ的中確定。初っ端から2連勝だ。この馬券はマークシートの記入間違いで500円も買っていたので、ワイド300円でも配当は1500円。投票2レースですでにノルマ達成、700円もプラスになっている。「どういうこと?」と自分でも不思議な気分に。
