100枚の写真にいない私
娘の写真を撮るのは、いつも私の役目でした。スマホには笑った顔や遊んでいる姿が並んでいましたが、娘と一緒に写る私は1枚もいません。
周りの家庭が撮った写真を見ると、明るさも構図も自分のものより整って見えました。運動会の受付で、大きな望遠レンズを提げたママを見たとき、ため込んでいた引け目が言葉になりました。
「高そうなカメラを持ってきて、写真が得意アピールするのやめてもらえませんか?」
返ってきた2つの事実
彼女はカメラを持ったまま答えました。
「今日、園から行事の撮影を頼まれているんですけど」
続いて、もう1つ伝えられました。
「去年の園のパンフレットに載っている写真も、私が撮ったものです」
入園前に何度も見返したパンフレットの写真でした。私は「すみません」とだけ答え、受付を済ませて保護者席へ向かいました。自分が写真に自信を持てないことと、彼女がカメラを持っていた理由には、何の関係もありませんでした。
