●シェーバー市場をリードし続ける
ラムダッシュ パームインは2023年の発売以来、国内累計出荷が70万台を突破するほどのヒットを飛ばしている。従来のスティック型シェーバーの形状にとらわれない、丸みを帯び、手のひらにやさしくフィットするコンパクトなデザインで、新しい市場を創造した。
具体的に、単なるヒゲを剃る機器ではなく、持つ喜びや所有欲を刺激する体験そのものを購入の動機につなげたり、コンパクトなボディーで出張先や旅行先で使う2台目需要を生み出したりした。さらに、初めて電気シェーバーを使う若年層の1台目需要を獲得したり、女性から男性へのプレゼント需要も創出した。
新需要の創出は、業績にも反映している。「25年度の事業規模は前年比二桁成長しています」とビューティ・パーソナルケア事業部の中村正治事業部長は語る。実際、日本電機工業会とパナソニック調べによる国内電気シェーバー市場でのパナソニックのシェア(金額ベース)は、常にトップを走る。22年度比で、143%の伸長を遂げているのだ。
新製品のラムダッシュ パームイン PRO6枚刃は、コンパクトさはそのままにラムダッシュ最高峰のコア技術である「6枚刃テクノロジー」を搭載。全自動洗浄充電器のパームインポッドや、アルミニウムの塊から削り出した「METAL EDITION」など、新しいチャレンジもみられる。順を追ってみていこう。
●小さなボディーにコア技術を凝縮する高度な技術力
コア技術である6枚刃システムは、4枚の「極薄深剃り刃」と2枚の「アゴ下トリマー刃」で構成。しっかり深剃りしながら、肌にやさしい剃り心地を実現する。長いくせヒゲのカット率は約2倍、肌にかかる圧力は約10%低減した。
また、ラムダッシュ史上最速の約1万4000ストローク/分のリニアモーター駆動を実現。さらに今回、ラムダッシュ パームイン初のワイヤレス充電にも対応した。
パームインの本体の底に、パームインポッドからワイヤレスで充電する洗浄器通信回路が入っている。つまり、コンパクトなボディーに6枚刃システムと最速リニアモーター、充電池、洗浄器通信回路のコア技術が凝縮して入っているのだ。それでいて、従来比で2mmだけ高くなるコンパクトさに抑えている。
高度な技術力は、made in Japanによる高い品質も保証する。マザー工場である滋賀・彦根工場では、落としたり、転がったりしたときの堅牢性や耐久性を保つための転倒試験を行っている。
6枚刃では、外刃の刃穴の変形や欠陥を瞬時に見分ける、職人による匠の技である「外刃開孔検査」を全数で実施。その精度は、数マイクロメートルの欠陥を検査できる。最近では、AIを活用した「全自動ディープラーニング画像検査装置」を使って不良品を選別する検査も併用。匠の技を、最先端AI技術で継承する試みも行われている。
<関連記事>
パナソニック、大ヒット「パームイン」の心臓部・彦根工場を公開
https://www.bcnretail.com/market/detail/20250930_559045.html&pno=1

