『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール(2025年10月16日)
GHCナショナル選手権試合 ○ドラゴン・ベインvsガレノ×
世界屈指の空中技を誇るベインが、ガレノとのルチャドール対決を制してGHCナショナル王座奪取に成功。大熱闘の末の戴冠で「ルチャ・リブレ」チャントに聖地・後楽園を染め上げた。
兄アルファ・ウルフとの“ロス・ゴルペアドーレス"でGHCジュニアタッグ王座戦線を席巻してきたベインだが、10・4名古屋大会でガレノに挑戦表明。無差別級の赤いシングルタイトル奪取へと動いた。
ガレノ24歳、ベイン25歳。ヘビーとジュニアの才能あふれる若きルチャドール対決が聖地・後楽園で実現。ベインはスピードでかく乱する作戦に出るが、ガレノはパワーの差を活かして序盤から圧倒する。早くも追い込まれたベインだったが、場外戦ではフランケンで王者を鉄柱に衝突させることに成功。捨て身の鉄柵超えケブラーダを敢行して、ようやく自分のペースに持ち込んだ。ベインはスピードに乗って蹴り技を連発すると、右腕への一点集中攻撃を展開する。
王者のガレノはラリアットを皮切りに再び攻勢。ベインもその場飛びスパニッシュフライなどで懸命に反攻したものの、ガレノは雪崩式リバースブレーンバスターで黙らせた。粘るベインはツイスターベイン(シューティングスタープレス)を投下したものの3カウントは奪えず。必殺サンタマリアも決まらず、逆にガレノのブルーサンダー、ワグナードライバーを食らって大ピンチを迎えた。
ベインは場外に転げ落ちてフォールされるのを防ぎ、なりふり構わず最後の最後まで粘る。ならばとガレノはこん身のラリアットからガレノスペシャルでダメ押しの構えに。しかし、一瞬のスキを突いたベインは丸め込みで切り返すと、肩を上げて突っ込んできたガレノをフランケンシュタイナーから押さえ込み、大逆転の3カウントを奪った。
大熱闘を制したベインが体格差を覆してGHCナショナル王座初戴冠に成功。敗れたガレノも潔く赤いベルトを差し出し、受け取ったベインが兄ウルフに肩車されて喜びあらわにすると、日本プロレスの聖地・後楽園が「ルチャ・リブレ」チャントに染まった。
「ガレノはやっぱり強いし、大きいし、速いし。調子が悪かったのか、何があったのかわからないけど、こうしてベルトを獲ったのは僕」と胸を張ったベイン。兄ウルフは「このベルト、いいよね。俺はこのベルトが好きなんだ」と興味?を示して兄弟対決も浮上したが、「え、僕たちが? いや、僕たち兄弟がそんなことやる必要ないよ。ロス・ゴルペアドーレスはメキシコから世界に羽ばたく!」とやんわりお断りして、さらなる飛躍を誓った。
【試合後のベイン、ウルフ】
▼ベイン「疲れた。ガレノはやっぱり強いし、大きいし、速いし。調子が悪かったのか、何があったのかわからないけど、こうしてベルトを獲ったのは僕。後楽園ホールありがとう。応援してくれた皆さん、本当にありがとう」
▼ウルフ「このベルト、いいよね。俺はこのベルトが好きなんだ」
▼ベイン「え、俺たちが? いや、僕たち兄弟がそんなことやる必要ないよ。ロス・ゴルペアドーレスはメキシコから世界に羽ばたく」
【ガレノの話】「ドラゴン・ベイン、この試合ありがとう。こうして君がチャンピオンになったんだから、GHCナショナル、そのベルトを持っていることを今は素直に喜んでください。ありがとう」

