『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール(2025年10月16日)
○Yoshiki Inamura&ハーレム・ルイスvs遠藤哲哉&KENTA×
WWE・NXT遠征から帰国した稲村愛輝改めYoshiki Inamuraが約1年ぶりとなるNOAH凱旋試合で進化と圧倒的パワーを披露。11・8後楽園大会のGHCヘビー挑戦に向けて王者KENTAをいきなり完全粉砕し「ハコブネシップのキャプテンになる」と誓った。
昨年9月から海外再遠征に出向いていた稲村は、充実のNXTライフを終えて10・11両国大会に電撃登場。テンガロンハットにルー大柴さんを彷ふつとさせる独特の英語混じり口調、フレンドリーなハグ、そしてリングネームまで英字に変えて“アメリカンな男"として帰ってきた。
あわせて王者KENTAに挑戦表明して11・8後楽園での挑戦が決定。“Yoshiki Inamura"としてのベールを脱いだこの日の凱旋試合では、同じNXTのルイスと組んで、KENTA&遠藤組と対決した。
緑色のショートタイツに、テンガロンハット、ベストのカウボーイスタイルで登場したInamuraはのっけからKENTAと対峙。握手するとなかなか手を離さず、ロックアップしても笑顔で仁王立ちするなど余裕を漂わせる。そして、豪快なフロントスープレックスでKENTAと遠藤をばったばったと引っこ抜き、どよめきを誘った。
KENTAたちも反撃を試みるが、Inamuraはなおもド迫力のファイトを展開。遠藤が背後からスリーパーで飛びついても、Inamuraは背負ったまま控えのKENTAに殴りかかる。KENTAと再び対峙しても、ぶちかましで豪快に吹き飛ばし、躍動感溢れる串刺しボディアタックからエルボーと逆水平を交互に連打。後楽園の観客から何度もYoshikiコールを浴びた。
KENTAも得意の串刺し顔面低空ドロップキックからダイビングフットスタンプで急降下したものの、Inamuraはカウント1でキックアウト。これにはKENTAも驚きを隠せない。左右のビンタを乱れ打ち、クロスカウンター式の掌底もヒットしたが、絶叫して受け止めたInamuraはショートレンジのラリアットを連続で振り抜いた。そして、カットに入った遠藤をぶちかましで吹き飛ばすと、返す刀でKENTAを無双で叩きつけ、最後はロープを揺すってからDIS CHARGE(ダイビングボディプレス)を投下して完璧な3カウントを奪った。
圧倒的なパワーを見せつけたうえで、いきなり王者KENTAを完全粉砕。Yoshikiコールのなか、悠然とマイクを握ったYoshikiは「ミスターKENTA! 今日のユー、トゥー、イージーでした」と倒れ込む王者を見下したうえで、「ミスターKENTA! アメリカナイズしたっていいじゃない? アメリカで得たエクスプリエンスをジョークにも冗談にもするつもりはありません。そのエクスペリエンスをこのリング上で発揮して、トップに…いや、この“ハコブネシップ"のキャプテンになります!」と宣言してみせた。
楽しげに英語混じりの日本語マイクを展開するYoshikiの姿に、場内も笑顔で染まる。ノってきたYoshikiは「ワッツアップ! プロレスリング・ノアファンの皆さん! Yoshiki Inamuraがこの熱い熱いベリーホットなNOAHのリングにカンバックしました。ファンの皆さん、この次のGHCヘビーウエイトチャンピオン、ハコブネシップのキャプテンになるYoshiki Inamuraをキープウォッチングしてください!」と呼びかけたうえで、「ラブ・ユー・ガイズ、アンド、センキュー・ソー・マッチ、シー・ユー・アゲイン、バイバイ!!」とアメリカンに手を振って締めくくり、念願のGHCヘビー奪取、そして“Yoshiki Inamura"としての確かな第一歩を踏み出した。
【Yoshikiの話】「アット・ファースト、最初に。サンキュー、ミスターKENTA。僕のチャレンジをアクセプトしていただいてありがとうございます。僕は本当にミスターKENTA、あなたとGHCヘビーウェイトのベルトをかけてファイトできることがとてもとても楽しみです。アイム・エキサイティングです。そして、この後楽園ホール。この場にプロレスリング・ノアのレスラーとしてカムバックできたこと、本当に幸せに思います。ファンの皆さんもですが、ぜひ記者の皆さんも、このYoshiki Inamuraをぜひ見続けて、キープ・ウォッチングし続けてください。ありがとうございました。サンキュー・ソー・マッチ」
【KENTAの話】「あれ、どうなの? アメリカかぶれじゃないな。メチャクチャ一発一発、重いわ。メチャクチャ重い。でも、このままで終わると思うなよ。俺はそんなにイージーな相手じゃないぞ。まだまだここからだ」

