最終話で「対立構図」が変わる衝撃展開
最終話で序盤の評価を覆した作品として知られるのが、2012年から2013年まで放送されたアニメ『新世界より』です。貴志祐介先生の小説を原作としたアニメで、「呪力」と呼ばれる超能力を持つ人類が築いた未来を舞台に、人間と知性を持つ生物「バケネズミ」との戦いが描かれています。
最終話では、人類とバケネズミとの種の存亡をかけた戦いに決着がつき、バケネズミの起源について衝撃の事実が明かされました。人類側が「正義」と取れる展開が続いた同作の最後に、バケネズミを単なる「悪」と断じられなくなる展開が描かれ、多くの視聴者を驚かせました。人間社会のあり方や倫理観への問いかけも含んだ、深いテーマ性を持った作品として、強いインパクトを残しています。

作中の事件が壮大なシナリオとなり終盤に怒涛の伏線回収を見せるアニメ『ODDTAXI』キービジュアル (C)P.I.C.S/小戸川交通パートナーズ
「ほのぼの」じゃない! 見る者を吸い込むサスペンス
2021年に放送されたアニメ『ODD TAXI(オッドタクシー)』も、終盤で怒涛の展開をみせ評価を一変させた作品の代表格として名前があがりました。本作はセイウチのタクシードライバー「小戸川」を取り巻く、さまざまな動物キャラクターのドラマを描いています。
ユニークな動物たちの会話劇は笑いどころも多く、序盤はほのぼのとした絵柄の動物アニメと感じられる雰囲気がありました。しかし、作中の端々で「女子高生失踪事件」のニュースなどが流れ、不穏な空気も漂わせています。
やがて張り巡らされた伏線は終盤に一気に回収され、完成度の高いサスペンスシナリオへと変貌しました。さらに、なぜ登場人物が動物キャラクターなのかという点も物語に大きく関わっている仕掛けで、視聴を進めるごとに心を奪われていく視聴者も多かったようです。
※記事の一部を修正しました(2025年10月21日12時54分)
