選べなかった3つの候補
学生時代の友人4人で旅行へ行こうと言い出したのは、私でした。それなのに、日程調整も行き先の候補も、友人に任せきりになっていました。彼女から「宿、この3つならどれがいい?」と届き、私はすべての候補を開きました。部屋も食事も魅力的でしたが、どれも今の私には出せない金額でした。予算を下げてほしいと書けば、旅行を楽しみにしている雰囲気を壊してしまいそうでした。適当に候補を選べば、あとで支払えなくなるかもしれません。どちらも選べないまま、私は既読だけを残してチャットを閉じました。
本人を外した予算の相談
私は、ほかの2人へ個別に連絡しました。今は金銭的に厳しいこと、グループの中では予算を下げてほしいと言いにくいことを伝えました。2人は事情を理解してくれました。
ただ、話は「誰が彼女へ伝える?」というところで止まりました。自分から言うべきだと分かっていたのに、私は誰かが代わりに伝えてくれるのを待っていました。その間にも、グループチャットには行程の下書きが届きました。丁寧に作られているほど、今さら予算を変えてほしいとは書きにくくなりました。彼女を避けたかったわけではありません。それでも結果として、私たち3人は彼女だけを外して相談し、彼女の準備には誰も返事をしていませんでした。
