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内田真礼、“AI兵士”相手でも“人との会話”を意識「グラデーションのようにできたらと」<トロン:アレス>

内田真礼、“AI兵士”相手でも“人との会話”を意識「グラデーションのようにできたらと」<トロン:アレス>

「トロン:アレス」にてイヴの日本版声優を務める内田真礼にインタビューを行った
「トロン:アレス」にてイヴの日本版声優を務める内田真礼にインタビューを行った / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、その革新的な技術とビジュアルで世界を魅了した映画「トロン」。同シリーズ最新作「トロン:アレス」が10月10日に日米同時公開された。1982年に「トロン:オリジナル」が公開され、2010年に続編の「トロン:レガシー」が公開。そして、デジタル世界の超高度AIプログラムが現実世界へと襲来する様子が描かれる「トロン:アレス」が完成した。このほど日本版で、天才プログラマーのイヴを演じる内田真礼にインタビューを行い、作品や演じたキャラクターの魅力、注目ポイントなどを語ってもらった。(以下、物語の内容に一部言及しています)
「トロン:アレス」よりイヴ(写真右)
「トロン:アレス」よりイヴ(写真右) / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

■人気シリーズ最新作に「ビジュアルを見ただけでワクワクしました」

――イヴ役に決まったときの気持ちから聞かせてください。

「受かったよ」というお知らせをいただいてすごくうれしかったです。世界観や映像がとても作り込まれていて、「この作品に自分の声を当てることができるんだ!」と高揚しました。

――「トロン」シリーズといえば、近未来的な世界観と映像美が特徴的で、最新作ではより美しくなっています。

長く続いているシリーズですし、私も「この世界が映像で見られるんだ!」とビジュアルを見ただけでワクワクしました。どんどん映像技術も進化しているので、今の技術で描かれたらどうなるのだろう、という興味もありました。

――通常の収録よりも時間をかけたのでしょうか?

そうですね。時間をかけてキャラクターを構築することを丁寧にやらせていただいたので、「トロン」の世界にうまく入ることができました。

――迫力のあるシーンもあり、人間ドラマも見どころの作品ですが、どのようにイヴを演じて表現しようと思われましたか?

イヴは妹をすごく大切に思っているキャラクターなので、それを中心に軸を作りました。彼女は天才プログラマーということで“何を目的としているか”を考えながら演じることを意識しています。“なぜこの作業に取り組んでいるのか”や“なぜ探しているのか”など。アレスとの向き合い方ですね。

アレスはAI兵士ですが、しっかりと1人の人間として接しているとも感じたので、AIであっても会話がだんだんと“人との会話”になっていく様をグラデーションのようにできたらと考えていました。

――相手が“AI”というところから始まって、徐々に人として向き合っていくという感じで。

“丁寧にやってほしい”と言っていただいたので、向き合いつつ時間をかけました。そういうストーリーの中でのイヴの変化も見て楽しんでもらえたらと思っています。

――アレスとの向き合い方というのは気になるところです。

AIだからこそ自分の気持ちを吐露しやすいのかもしれないですし、アレスという人物のどこに面白さを感じて引かれたのか、そういうところを想像するのも楽しかったです。

私が本当にAIと出会って会話をすることになったらどういう気持ちになるのかな?とも考えましたし、今でもChatGPT(会話型AI)などで会話ができます。

――問い掛ければ会話ができますね。

それがアレスのように人間と遜色のない美しい顔だったのであれば、人間と同じように話してしまうかもしれません。アレスは、ぶっきらぼうで温かみがあるわけではありませんが、どこか包容力があるようにも感じました。

「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

■内田の“AI事情”「ChatGPTは利用しています」

――アレスのようなAIであれば、喋っているうちに本当の人間と話しているような感覚になりそうな気がします。

そうですよね。そういう意味で、だんだんと会話も自然になっていくと思います。

――ChatGPTとか、内田さん自身、何かAIを使っていたりしますか?

ChatGPTは利用しています。便利ですよね。「○○をまとめて」と頼んだらまとめてくれますし、学習能力もあるので、どんどん精度も高まっている気がします。

――“声”で会話するということを考えると、もしかすると内田さんがAIとコラボするなんてことも将来あるかもしれませんね。

そうですね。少し怖さもありますが、そういうこともできるようになっていく可能性はあると思います。

――先ほど、イヴのことを天才プログラマーで、妹のことを大事に思っていると話していただきましたが、実際に演じてみた後、イヴはどういう人物だと感じましたか?

イヴは、とても頭のいい優しい人に見えました。自分の手の届く範囲のものを大切にしている印象があり、たくさんの人を喜ばせる仕事をしていますが、イヴ自身が向き合いたいと思っているのはすごく小さな世界なんです。狭い世界のことを見ている人なので、人間らしいというか、人の温かみを感じました。

勝手なイメージですが、頭のいい人は距離があるというか、凡人には理解できないものがあると思っているのですが、イヴはそんなことはなくて。過去をフラッシュバックしていても楽しくやっているような瞬間もあり、そういうところに人間らしさや、温かみを感じました。

――イヴに共感する部分はありましたか?

同僚のセスと会話しつつ、作業に夢中になっているシーンです。一つのことを始めてしまうと周りが見えなくなってしまうところは共感できます。

私も集中していると周りが見えなくなり、気付くと1時間くらいたっていることがよくあります(笑)。

「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

■「とにかく没入感がすごかったです」

――イヴは、悲しいことになってしまう妹のことを大切に思っています。家族への思いとか、そういう部分で共感されたのでは?

家族が大切で、イヴもそこに心を引きずられたまま過ごしていますが、自分だったらどうだろうな?引きずってしまうかな?と考えたりしました。

人と人の関係、ましてや家族は代えがきかない存在なので、想像するだけで悲しくなりますし、イヴは強いなと思います。私がもしイヴの立場に置かれたら、一度南の島などに行くかもしれません(笑)。“何もしないをする”という事に徹して心を落ち着けて…それでも次に向かえるかは分かりません。

――完成した作品を見た感想もお聞かせください。

前作の「トロン:レガシー」と比べても映像がより鮮明になっていて、美しくなったと感じました。AI世界にイヴが飛び込むのが今作の魅力であり、楽しめるポイントだと思うのですが、とにかく没入感がすごかったです。

映像の中は赤色で埋め尽くされていますが、シンプルに「かっこいい!」と思いました。そこをバイクで走っていく姿は「トロンだ!」と感じ、懐かしさと新しさが融合したとても心躍る感覚がありました。私はバイクには乗れませんが、乗れたならイヴのように楽しく騒いでしまうと思います(笑)。

――そういうスピード感や臨場感もあって、没入できる感覚に。

アトラクションに乗っているようでとても面白いです。音楽も含め、音もいいんですよね。音声を収録する時にも音の大きさが印象的だったのですが、完成した作品も音に迫力があり、美しい映像も併せて映画館で見てもらいたいです。

――内田さんは声優のお仕事とアーティスト活動を並行してされていますが、声優のお仕事の楽しさややりがいをどういうところに感じていますか?

作品に触れ、「この作品のここがいいな」と思ったことを、自分を通して人に広めることができる仕事だと思います。私が幼い頃に、「こんな大人になりたい」と影響を受けたものには、ゲームやアニメがありました。その経験がありこの仕事に就きたいと思ったので、子どもたちや作品を見てくれた方に感動を与えられるすてきなお仕事だと思います。それが声優をやっていて私がやりがいを感じるところです。

――字幕版と日本版、それぞれ良さがあると思いますが、日本版の良さと、こういうふうに楽しんでほしいというポイントを教えてください。

日本版の良さは、日本語だからこそ感情が伝わりやすく、映像により集中して見られるところだと思います。温度感もより伝わりやすいと思いますので、字幕だけではなく日本版も楽しんでもらいたいです。

◆取材・文=田中隆信
「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


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