MotoGPインドネシアGPでマルク・マルケス(ドゥカティ)とクラッシュしたマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)が当時の状況を初めて語った。
ベッツェッキはインドネシアGPをポールポジションからスタートしたが、出遅れてしまいポジションをダウン。挽回を狙っていたが、1周目のターン7に向けたアプローチで、前を走るマルケスと接触してしまい、ふたりはクラッシュ……ともにリタイアでレースを終えた。
このクラッシュでマルケスは右肩を負傷し、オーストラリアGPとマレーシアGPを欠場。先日は手術も受けた。
一方でベッツェッキは病院で検査は受けたものの、大きな怪我は免れた。ただオーストラリアGPを前にヒアリングを受けると、クラッシュの責任があるとMotoGPスチュワードが判断し、次戦ダブルロングラップペナルティを科された。
このクラッシュの後はベッツェッキも病院に向かっていたためメディアの前には姿を現さなかった。そのためオーストラリアGPでベッツェッキが初めて当時の状況について語った。
「オーバーテイクをしようとしたわけじゃなかったんだ」と、ベッツェッキは言う。
「コーナーがタイトだったんだけど、彼があそこまでブレーキを掛けてくるとは思っていなかった。彼の曲がり方がああいった形だったんだ」
「後ろを走っている僕のミスだった。判断ミスによる失敗だった。僕が少し速すぎた」
「それでブレーキをかけて、もっとブレーキを強くかけるためにもバイクを直立させようとしたんだけど、その時に残念だけど彼のバイクのリヤに少しぶつかってしまった。それで(グラベルを)滑っていったんだ」
またベッツェッキはグラベルトラップの境に妙な段差があったとも語った。これは負傷したマルケスの弟であるアレックス・マルケス(グレシーニ)も兄の負傷の原因だと批判していた点だ。
「問題だったのは、コース外のグラベルで、段差があったんだ」
「あれがなければ、彼(マルケス)も僕も、より軽い影響で済んでいたかもしれない。グラベルで体がボロボロだ」
サーキットはターン7のランオフをグラベルからアスファルトへと変更すべきかと訊かれたベッツェッキは、こう答えた。
「分からない。あっちに聞いてくれ。僕らが話すと、彼らはいつもライダーがグラベルを要求していると言うんだ。僕には分からないね。でもたぶん、今回の件で何かは変わるだろう」
■クラッシュ後は息ができなかった
ベッツェッキはクラッシュした後の自分の状態についても語った。曰く、クラッシュ直後は一時的に呼吸困難に陥っていたという、
「意識はずっとあったけど、特に背中を打ち付けていたせいで息ができなくて、突っ伏していたんだ」
「だから息ができるようになるのをそこで待ったんだ。胸や背中を強く打ったことがある人なら、どんな感じなのかは分かってくれると思う。それをもっとひどくした感じだった」
インドネシアGPから約2週間が経った今、ベッツェッキはオーストラリアGPの参加に向けて体調は良いと言う。ただ特に背中側に痛みがかなり残っているとも認めた。
「(ペナルティと体調で)良くない気持ちでスタートするわけにはいかない。ベストを尽くして、日曜日に最善の結果を出せるようにトライしていく必要がある。もちろん、土曜や金曜もだけどね」
「このコースはかなり高速で肉体的にも楽じゃない。だからこそ日毎に身体が上手く反応してくれるようになることを願っている。でも気温が低めなのは助けになってくれるだろう」
「痛み的にはともかく、身体の安定性と持久力にはプラスだ。今週末ベストな結果を出すために、できる限り頑張るよ」

