10月14日にブラジル代表と対戦、歴史的初勝利を飾ったサッカー日本代表。10月16日に報じられたのは、来年に迫った北中米W杯のグループリーグ(1次リーグ)の組み分けを決める抽選会(12月に米国で開催予定)で「ポット2」入りが確定したことだ。
ポットとは、出場48カ国代表チームを基本的にFIFAランキング順に上からポット1~ポット4に分け、グループリーグの対戦に偏りが出ないようにするための枠組みのようなもの。4チームで戦うグループリーグA~L組の12組には、それぞれ各ポットから1チームずつ選出される。ただし、ただし、北中米、すなわちアメリカ、メキシコ、カナダの開催3カ国は自動的にポット1となる。この3カ国に加えてFIFAランク(9月18日現在、以下同じ)が日本(19位)よりずっと上位のスペイン(1位)やアルゼンチン(3位)、そしてブラジル(6位)など計12か国でポット1が構成される。つまりグループリーグは基本的に、ポット1の「超強い国+開催国」、ポット2の「強い国」、ポット3の「中堅国」、ポット4の「それ以下」のような組み合わせになるのだ。
「出場国増加の影響でランキングの幅が最も大きい大会になり、それらが均等に割り振られるので、そもそも『死の組』ができづらくなりました北中米W杯ですが、日本は、前回のカタールW杯でポット3で抽選会に臨んだために、ポット1だったスペイン、ポット2だったドイツ(12位)と同じ組となって『死の組』と言われたわけです。それがポット2に上がったので、原則ランキングで上の国はグループリーグでは1チームだけとなる。ただ、現状のポットを見ても、日本が決して楽な戦いになるとは言い切れません」(サッカーライター)
そこで、12月に米国で行われる抽選会に先駆けて、どんな組み合わせの可能性があるかをシミュレーションしよう。まず、ポット1で当たりたいのは、当然、開催国として優遇される3カ国。ただし、メキシコ(14位)、アメリカ(16位)は日本よりもランク上位。カナダ(26位)と当たりたいところ。
「それでもヨーロッパ、南米の強豪国に当たるよりははるかにマシ。最も避けたいのは前回大会決勝に進んだアルゼンチン(3位)やフランス(2位)でしょう。イングランド(4位)、オランダ(7位)もポット1です。日本と同じポット2にはコロンビア(13位)、ウルグアイ(15位)などの南米強豪国が。このあたりが別組となるのはありがたいところですね。日本よりランクが下のポット3にはアジアから本選進出した国も多いんですが、グループ分けの段階で、なるべく同地域の国同士が対戦しないよう配慮されるため、ヨーロッパやアフリカの国と当たる可能性が高いでしょう。ただ、エジプト(35位)やコートジボワール(44位)、チュニジア(46位)といったアフリカの強豪にはまったく気が抜けません。ポット3で一番怖いのはノルウェー(31位)。ヨーロッパ予選ではイタリア(10位)を相手にグループ首位通過が濃厚です。ストライカーのハーランドは英プレミアリーグでも屈指のストライカー。どの国もポット3の中で一番当たりたくないでしょう」(前出・サッカーライター)
最後にポット4だが、気になるのはヨーロッパ予選からプレーオフに回った国だろう。実は、プレーオフ組は無条件でポット4となるのだ。
「近年精彩を欠くとはいえ、まだ日本よりもランキング上位のイタリア(10位)、前回大会ベスト16のポーランド(36位)あたりがくればヤバい。実力的にはポット2が妥当ですからね」(前出・サッカーライター)
各地域からの参加国数の関係で、ヨーロッパ諸国は同じグループに最大で2カ国となる。ならば日本にとっていちばん苦しくなりそうな組み合わせは、他の3チームが南米、ヨーロッパ、ヨーロッパの組み合わせだろう。そうなれば、「アルゼンチン、イタリア、ノルウェー」といった激ヤバの「死のグループ」もあり得るのだ。
グループリーグは各組の1位、2位チーム全24チームと全体で勝ち点の多い3位チーム8カ国の計32チームが「ノックアウトステージ」、いわゆる決勝トーナメントに進出できる。FIFAランク6位のブラジルに逆転勝利した実力を信じて戦い、グループリーグ突破、そして悲願の優勝をつかんでほしい。

