妻の問いにも続きを話しませんでした
その日の夕食で、妻は箸を置きました。「私の話、ちゃんと読んでる?」
私は少し間を置いて、「読んでるよ。全部」と答えました。休憩中に読んでいることも、書きかけた返事を消してきたことも、続けて話すべきでした。
しかし、私はまた短い言葉だけで話を終えました。妻が知りたかったのは、開封したかどうかではなく、自分の話が私へ届いているのかだったのだと思います。
そして...
数日後の休憩時間、私は以前届いた結婚記念日の相談を開き直しました。妻の話に内容で返すなら、まずここからだと思ったのです。行けそうな店を調べ、今回は「了解」ではない文字を打ち始めました。
「記念日の店、探しておく」
長い返事ではありません。それでも、自分が何を受け取り、これからどうするのかを初めて書きました。
文章への苦手意識は、すぐにはなくならないと思います。ただ、短くても妻が送ってくれた内容に応えることはできます。「了解」だけで会話を終える癖を、そこから変えていくつもりです。
(30代男性・製造業)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
