10月18日に行われるGⅡ・富士ステークス(東京・芝1600メートル)は、想定人気順にジャンタルマンタル(牡4)、ソウルラッシュ(牡7)、マジックサンズ(牡3)、ガイアフォース(牡6)の「4強」をめぐる戦いになるだろう。
今年の出走メンバーを見渡すと、この4頭の能力は一枚も二枚も抜けている。いずれも今秋の大目標がGⅠ・マイルチャンピオンシップ(11月23日、京都・芝1600メートル)にあることは明らかだが、今回のステップレースに7分、8分の仕上げで臨んできたとしても、4強が上位を独占してしまう可能性は極めて高い。
問題は「単勝人気を踏まえつつ、4強のうちどの馬を上位に取るか」だ。そこで注目したいのが「別定重量」である。
今回、4強の各馬が負担する別定重量の差を見ると、GⅠ勝ちのあるジャンタルマンタルとソウルラッシュの59キロに対して、ガイアフォースは57キロと2キロ減。マジックサンズに至っては55キロと、4キロも恵まれている。ならばガイアフォースとマジックサンズの2頭を素直に上位とすべきだろう。
中でもマジックサンズはGⅠ・皐月賞(中山・芝2000メートル)6着の後、GⅠ・日本ダービー(東京・芝2400メートル)には目もくれず、マイルの適距離を求めて臨んだ前走のGⅠ・NHKマイルカップ(東京・芝1600メートル)で2着。ズバリ、名手・武豊が引き続き手綱を取る今回が「勝負がかり」だ。
一方、ガイアフォースは年齢的な衰えは否めないものの、今春のGⅠ・安田記念(東京・芝1600メートル)でジャンタルマンタルの2着がある実力馬。この時の同斤(58キロ)からマイナス2キロのアドバンテージがある今回は、チャンス到来とみた。
ちなみに波乱があるとすれば、今夏のローカル重賞を叩いて参戦してきたサマーシリーズ組による番狂わせだろう。
中でも前走のGⅢ・中京記念(中京・芝1600メートル)7着を叩いたウォーターリヒト(牡4)、前々走のGⅢ・しらさぎS(阪神・芝1600メートル)1着⇒前走GⅢ・中京記念5着から殴り込みをかけてきたキープカルム(牡4)、前々走GⅢ・関屋記念(新潟・芝1600メートル)6着⇒前走GⅢ・京成杯AH(中山・芝1600メートル)5着のローテで臨むニシノスーベニア(牡6)あたりは、4強への食い込みがあっても驚けない。
(日高次郎/競馬アナリスト)

