届いた伝言と、既読のままの画面
数日後、友人が1通のメッセージを送ってきました。
「私の近況は、私に関係のある人だけが知ればいいの」
彼女の言葉だと、すぐにわかりました。読み終えても、返事は打ちませんでした。打てる立場ではないと、ようやく理解したからです。改札前で答えられなかった時点で、僕は彼女の近況を知る権利ごと手放していました。あの質問の数々は、手放したものを人づてに拾い集めようとする、身勝手な作業だったのだと思います。
そして...
友人へのメッセージは、あの日を最後にやめました。彼女が元気かどうかを、僕はもう知りません。知らないままでいることが、僕にできる唯一の誠実さなのだと、今は思っています。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
