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春日部市をもっと好きになる――世界初『クレヨンしんちゃん』マンホールに込めた街の想い

作品のゆかりの地として親しまれ、多くの人に「しんちゃんの街」として知られる埼玉県春日部市。その街を歩く楽しみが、またひとつ増えました。

この夏、春日部市には世界で初めてとなる『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールふたが設置されました。足元を彩る新たなスポットとして注目を集めていますが、このマンホールは、単なるフォトスポットではありません。そこには、市の「まちの案内人」である『クレヨンしんちゃん』を通して、街を訪れる人にもっと地域の魅力を知ってほしいという思いが込められています。

昨年は、市内3か所に設置された『クレヨンしんちゃん』モニュメントが話題となり、街歩きを楽しむ新たなきっかけとなりました。そして今回、その取り組みは世界初のデザインマンホールへとつながり、「しんちゃんと歩く春日部」の魅力はさらに広がろうとしています。

今回は、世界初のデザインマンホール誕生の背景やデザインに込められた意味、お披露目イベントの様子とともに、『クレヨンしんちゃん』と歩み続けてきた春日部市ならではの街づくりについてご紹介します。

『クレヨンしんちゃん』と歩み続けた20年 春日部市の”まちの案内人”

埼玉県春日部市と『クレヨンしんちゃん』の関係は、作品のゆかりの地として知られているだけではありません。平成16年に野原一家が旧春日部市の市制施行50周年を記念して特別住民登録されたことをきっかけに、しんちゃんは「まちの案内人」として街の魅力を伝える存在となり、20年以上にわたり、さまざまな取り組みが続けられてきました。

これまでにも、子育て施策や母子健康手帳、コミュニティバス、駅の発車メロディー、観光ガイドなど、市民の日常や観光の場面で『クレヨンしんちゃん』が活躍する機会は少なくありませんでした。昨年は市内3か所に新たにモニュメントが設置され、春日部市観光協会によるスタンプ巡りも人気となっており、「しんちゃんと街を歩く楽しさ」が少しずつ形になっています。一つひとつの取り組みは決して派手ではありませんが、長い年月をかけて積み重ねられてきたことが、春日部市らしい魅力につながっているように感じます。

今回新たに設置された世界初の『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールふたも、こうした歩みの延長線上にあります。市街地を巡るきっかけをつくるだけでなく、下水道事業への理解や地域への関心を深めてもらいたいという思いも込められた新たな取り組みです。話題性のある「世界初」という言葉だけが注目されがちですが、その背景には長年にわたり『クレヨンしんちゃん』とともに街の魅力を育て続けてきた春日部市の姿勢がありました。

世界初のデザインマンホールに込められた”春日部らしさ”とは

今回設置されたデザインマンホールふたは2種類。それぞれ『クレヨンしんちゃん』の世界観を楽しめるだけではありません。春日部市ならではの魅力が細やかに表現されており、「この街だからこそ生まれたデザイン」であることが、大きな特徴といえるでしょう。

ひとつは、春日部市役所に設置されている来庁記念スタンプのイラストをモチーフにしたデザインです。野原一家の後ろには、市の花であるフジが咲き、しんちゃんは春日部の伝統文化の一つである凧を手にしています。もうひとつは、毎年開催される「春日部藤まつり」で野原一家がパレードをしている様子をイメージしたデザインで、地域に根付くイベントと『クレヨンしんちゃん』が自然に溶け込んだ一枚となっています。どちらもキャラクターを描いただけではなく、街の風景や文化まで一緒に表現されている点が印象的です。

設置場所も、市街地を歩きながら巡ることを楽しめるよう工夫されています。春日部市では、これまでモニュメントやスタンプ巡りを通じて「歩いて街を楽しむ」仕掛けづくりを進めてきました。今回のデザインマンホールも、その流れを受け継ぐ新たなスポットとして加わりました。足元に目を向けると、そこにはしんちゃんと春日部らしさが描かれている――。そんな小さな発見が、街歩きをより思い出深いものへと変えてくれそうです。世界初という肩書きだけでなく、春日部市だからこそ生まれた一枚として、現地でその魅力を確かめたくなります。

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