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映画『秒速5センチメートル』 白山乃愛インタビュー 正統派美少女が表現した未経験の感情 ── 幼き明里が映画へ想うこと

映画『秒速5センチメートル』 白山乃愛インタビュー 正統派美少女が表現した未経験の感情 ── 幼き明里が映画へ想うこと

『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』が実写映画化。主演に松村北斗、共演に高畑充希、監督は奥山由之。その他、森七菜・青木柚・木竜麻生・宮﨑あおい・吉岡秀隆といった豪華俳優陣が集結した。

「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」

18年間にわたる物語である本作を象徴するこのセリフは、主人公・遠野貴樹が想いを寄せる篠原明里の言葉。その幼少期を演じたのが、第9回「東宝シンデレラ」グランプリを受賞した白山乃愛である。物語が動き出す思春期の主人公たちと同年代の彼女は、本作にどう向かい合ったのかを伺った。

アニメは好きだけど観なかった

——篠原明里役はオーディションで勝ち取ったそうですね。当時の状況を教えてください。

当日に台本を渡されたので、その場で覚えるのに必死だったことを覚えています。そんな中で、相手役の目を見て話すことを意識して演じました。オーディションを受けて、”明里ちゃんを、もっと演じたい”と思ったので、選ばれたときは、本当に嬉しかったです。

——本作は原作がアニメ作品ですがアニメは好きですか?

はい。一番好きなのは『君の名は。』です。「前前前世」が流れて「入れ替わってる?」っていうセリフのときがすごく好きで、いつも感動して鳥肌が立ちます。

——オーディションの前に、アニメ版『秒速5センチメートル』は、ご覧になりましたか?

奥山監督に、あえて観ないでほしいと言われていたので、撮影が後半になってから初めて観ました。私が想像していた明里ちゃんは素直な女の子でしたが、原作の映像を通して”悩みを抱えている一面もあるんだ”と改めて気づきました。監督が説明してくださった明里ちゃんをより理解できた気がしました。

自分らしい自然な演技


——役柄が決まった後、監督とワークショップを行ったとお聞きしました。具体的にどのようなことされたんですか?

たくさん遊んでいただきました。まずはじめに鬼ごっこをして緊張をほぐしてくださったんです。それから、自然な演技をするために、遠野貴樹役の上田悠斗くんと何気ない会話をして、その会話を監督が台本にしてくださって、私たちはそれを覚えて演技するという練習をしました。

——明里と白山さんの共通点、違う部分はどういったところですか?

たくさん笑うことだと思います。面白かったらたくさん笑って、たくさん面白いと思えるところが、同じなのかなと思っています。私は引っ越しをしたことがないので、明里ちゃんは、引っ越しを繰り返して、友達があんまりできたことがない子だったので、”経験していないことができるかな”と思っていました。

——白山さんご本人と明里の違いを埋めるために、監督からはどのようなアドバイスをもらいましたか?

私は最初、明里ちゃんになりきろうという気持ちが強かったんです。ですが、それももちろん大切だけど、自分らしさを出すことも大切だと監督に教えていただきました。また、わからない部分はたくさん質問して、一緒に考えて作り上げていきました。自分らしさを出すことも自然な演技をするためのアドリブも、全てを大切にしながら演じました。今まで、あまりできなかった自然な会話の演技をはじめとし、色々なことを学ばせていただきました。奥山監督のおかげで、明里ちゃんに少し近づけたのかなと思います。

配信元: otocoto

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