AI誘導ミサイルと火星11の実戦データ
6月25日、北朝鮮の朝鮮中央通信は正恩氏が前日に実施された兵器試験を視察したと伝えた。ロイター通信によれば、正恩氏は韓国方面を想定した火力の近代化に関連し「自動化」「長距離化」「超精密化」を重視するよう指導した。
「5月には、戦術弾道ミサイル、長射程多連装ロケット砲、AI誘導型の巡航ミサイルなどを組み合わせた試験が行われています。北朝鮮は戦術弾道ミサイル『特殊任務弾頭』の威力、長距離砲兵ロケットの信頼性、AI誘導型巡航ミサイルの精度を検証したとロイター通信は分析しています。注目されるのは、北朝鮮がミサイル誘導にAIを用いたと公表した点で、専門家の間では、北朝鮮がリアルタイムのデータを使って目標を認識・固定する終末誘導技術に踏み込んだ可能性が指摘されています。その技術水準がどこまで実戦的かは、なお見極める必要があるでしょう」(同)
北朝鮮の現在の動きを見る限り、ロシア・ウクライナ戦争からの学習効果を得ていることは確かだ。北朝鮮製「火星11」系ミサイルがウクライナで使用されたことも国連制裁監視団の報告で指摘されている。
火星11は、その命中精度、故障率、誘導装置の信頼性、電子戦環境での脆弱性などについて、多くのフィードバックを得ており、北朝鮮がロシアとの軍事協力を通じてこうしたデータを得ているとすれば、ウクライナ戦争は北朝鮮の兵器改良にとって、事実上の“実戦試験場”となっている。
「朝ロ中の連携構図は、日本にとっても他人事ではありません。朝鮮半島有事が発生すれば、在日米軍基地、自衛隊基地、港湾、飛行場、燃料施設、通信インフラは、米韓への後方支援拠点となる。北朝鮮が韓国向けに磨いている精密打撃能力は、有事には日本国内の拠点にも向けられる可能性が大。それは核ミサイルも含めてです」(同)
北朝鮮の兵器工場でも“90%メイド・イン・ジャパン”製品が生産される。
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