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「前例のないことだ」ヤマルの招集を巡るスペイン代表とバルサの“衝突”はなぜ起きたのか。番記者が明かす舞台裏【現地発】

「前例のないことだ」ヤマルの招集を巡るスペイン代表とバルサの“衝突”はなぜ起きたのか。番記者が明かす舞台裏【現地発】


 最終的にラミネ・ヤマルは休養を取ることになった。10月3日、バルセロナは“10番”がチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマンとの激戦を経て、恥骨の痛みを再発させ、2~3週間の離脱となることを発表した。

 この結果、ヤマルは2日後のセビージャ戦を欠場。同日の午前に10月のインターナショナルウィークでジョージア代表、ブルガリア代表とのワールドカップ欧州予選に臨むスペイン代表メンバーに選出されていたが、そのバルサの医療報告書を受けて抹消となった。

 ヤマルの招集見送りを巡る協議は、バルサとスペインサッカー連盟(RFEF)の両機関の事務レベル、そしてベンチ同士で行われていた。しかし、完全に話し合いはまとまらなかった。ゴタゴタを経てこのシリーズを欠場することになったが、今なお両者の間では、非難の応酬が続き、事態は複雑化している。

 最初に火をつけたのは、バルサのハンジ・フリック監督だった。9月13日の記者会見で、9月シリーズにおけるスペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督の酷使を批判した。

 しかし、RFEFは黙ってはいなかった。公に反論することはなかったが、本部があるラス・ロサスから「ヤマルのフィジオはバルサでも代表でも同じ人物だ。両機関の間に連絡がないとはバルサは言えない」と意義を唱える声が上がった。
 
 バルサの関係者もデ・ラ・フエンテの起用法に不満を抱いていたが、あくまで内部で処理する考えだった。それが、フリックが公に怒りを表明したことで、難しい立場に追い込まれ、SD(スポーツディレクター)のデコが、代表で同職を務めるダビド・カランカと話し合いを重ね、緊張を和らげた。しかし今度は、デ・ラ・フエンテが台本から外れた。

「フリックとの間に何の対立もない」と前置きした後、「ただ彼の発言に驚いた。なぜなら彼は代表チームの監督だった。しかし彼にはその共感がなかった」と不満を口にした。

 デ・ラ・フエンテのこの反論は、ラス・ロサスだけでなく、バルサのトレーニング施設があるサン・ジョアン・デスピでも驚きをもって受け止められた。バルサとRFEFの優先事項は、両監督間の舌戦ではなく、ヤマルの出場時間の管理だった。デコとカランカが再び連絡を取り合って協議。10月シリーズを欠場させることで合意した。
 
  もっともバルサが最初に驚いたのは、発言ではなかった。ヤマルとデ・ラ・フエンテが電話で話し合った後、今回は招集見送りという結論に達していたと考えていたからだ。実際、選手との間で休息中の過ごし方について話し合いが行われていた。そんな中での招集の報に「前例のないことだ」といった声も上がった。

 一方、ラス・ロサスでは、ヤマルがパリ・サンジェルマン戦で90分間プレーしたことから、デ・ラ・フエンテは招集する権利を有しており、ましてやバルサの不満が監督の決定に影響を与えるべきではないと理解していた。こうしてヤマルは代表メンバーに名を連ねた。

 この状況は5時間続いた。バルサは自らの利益を守り、RFEFもそれは同じだった。ヤマルの周囲にいる人々が理解しているところでは、問題は、どちらの組織もヤマルのことを第一に考えていなかったことだ。
 
 ヤマルの名前はバルセロナからマドリードへ、フリックからデ・ラ・フエンテへと飛び交ったが、選手にとって最善なのは、静かな環境で、怪我の回復に専念することだ。

「すべてをリセットするには1か月休む必要がある」と関係者は強調。ヤマルは休養を取ることになった

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙スペイン代表番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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