昨年12月に配信されたヤンキー限定Netflix恋愛リアリティ番組『ラヴ上等』の参加者で、いかつい和彫りに似合わないメンヘラキャラが大いに注目を集めた“おとさん”こと、小野乙葉さん。そんな彼女が撮りおろしセクシーグラビア収録の自伝本『毒愛』(双葉社)を8月19日に発売。本書で明かされたのは親からの束縛、パパ活、海外売春による逮捕という壮絶な過去だった。いま彼女が抱く母親への思いとは。(前後編の前編)
「緊縛カットは私とママとの関係性のメタファーでもありました」
――本書で綴られた壮絶な過去もさることながら、まずはランジェリーや花魁姿など妖艶なグラビアが目を引きます。参加番組で自身の代名詞ともなった“下乳”も披露してますね。
小野乙葉(以下、同) 番組で着てた服は下乳を見せたくて買ったわけじゃなくて、たまたま見えてしまっただけなんですけどね……(笑)。
この前も街を歩いてたら、知らない人に「あ、下乳だ!」って言われました(笑)。
――(笑)。緊縛カットもかなり魅力的でした。
ありがとうございます。撮影の打ち合わせで緊縛をしたいってお願いして、実現したんです(笑)。
友達の女性縄師にやってもらったんですが、その方が「キレイに見えるよ」と声をかけてくれながらササッと手際よく縛ってくれて。痛いどころか、官能的な現場でした。
それに、緊縛カットは私とママとの関係性のメタファーでもあるんです。
――小野さんのお母さんはDVやネグレクトといった明らかな虐待はないものの、娘の触れるものすべてに過干渉する親だったそうですね。本書タイトル『毒愛』にもつながっていますね。
我が家は傍から見たらすごく仲が良くて、カウンセリングやサポートなんて必要としない家庭に映ったと思います。
でも、ママは私を静かに縛っていたんです。小さい頃から「あんな低俗なもの、おっちゃんは見ちゃダメだよ」とよく言われていて、キレイなものだけで育てようとしてた。今思うと、ママは親というより教師のような存在でした。
私もママの願望に応えなきゃいけない、ママにとってかわいくて優秀なお人形でいなくちゃいけないとメッキを貼り続けて、その苦痛が限界を迎えてしまい……。
――リミッターが外れてしまったと。
でも、ずっとハコの中で育てられてたから、とにかく無知。そんな世間知らずがまともに社会で生きていくのは困難ですよね……。
いくら縄で痛くないように縛っても、ほどけば痕が残ってなかなか消えない。そういうメッセージをこの本のグラビアでも表現しました。
“海外出稼ぎ”をして逮捕
――そして、本書では番組を見ただけではわからない、超アウトローな小野さんの過去が綴られています。とくに静岡の女子高生時代は週末のたびに東京へ行ってパパ活。平日は東京へ行けないからXでつながった風俗嬢やトー横キッズとおじさんをマッチングし、そのマージンをもらってお金を稼いでいたとか。
カスですよね……。でも、あの頃は常識がないから悪いことをしてる感覚もなくて、需要があるところに供給してるだけ。むしろ風俗で安い給料で働いてる女のコたちに価値をつけてあげてる、とすら思ってました。
――それが東京の大学に進学して上京することで、さらにエスカレート。1日のスケジュールはどんな感じだったんですか?
学校の後にキャバクラやJKリフレで働いて、それが終わったらバーで飲みながらパパ活をマッチング。自分が呼ばれたら「ほな1時間半くらい抜けるわ」とかやったりして毎日朝7時くらいまで飲んでました。
それで授業の資料を取りに家に帰ってまたすぐ学校へ。睡眠はそのタイミングか、授業中、空きコマくらいなんで1~2時間くらいしかなかったと思います。
――悪い方向へ、ですがバイタリティがスゴイ……。どれくらいのお金を手にしたのですか?
正直、収入は全然把握してなくて。バーから抜け出してパパ活で稼いだ金で何十万円という会計を払ったり、まとまったお金を持ってるとママにバレる可能性があるから、とりあえずブランド品を買い漁ったり。
すごく稼いでいたと思いますが、100万円の札束を持ったことは、鼻を整形する時の一度だけでした。
――そして、パパ活の延長で海外出稼ぎにも手を染め、香港で逮捕。2ヶ月ほど少年刑務所に収監されてしまいます。収監中で一番辛かったことは?
お風呂に何日間も入れなかったり、8人ほどが詰め込まれた雑居房の中でトイレをしなきゃいけなかったりしましたが、正直、そこまで辛いことはありませんでした。
暇な時間は髪の毛のフケを丸めて遊びながら、出所したら何をしようかを考えてました。
――ものすごいメンタルですね。
もちろん反省はしてましたよ。でも捕まったことでホッとする部分もあったんです。夜の世界って入るのは簡単だけど、やめるとなるとすごく難しい。そんな自分にブレーキをかけてくれましたから。
なにより、逮捕されたことがママに知られたことで、もうママに対していいコでいなくていい、メッキを貼り続けなくていいという解放感や安堵がありました。後悔があるとすれば、海外で捕まったことで成人式と同窓会に出られなかったことです。一応、中学時代は生徒会長だったので……(苦笑)。

