100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。
愛される理由は機能美とその誠実さ

100年以上の歴史を誇る同ブランドには、いまも語り継がれる名品が数多く存在する。その代表が、昨年誕生100年を迎えた[フィールド・コート]だ。1924年に前身[メイン・ダック・ハンティング・コート]が生まれ、1947年には[フィールド・コート]の名を冠し[ビーンズ・フィールド・コート]へと進化。現在も当時のハンティング仕様を色濃く残したディテールはほとんど変わらず、狩猟用として生まれた実用品ながら、その機能美とクラシックな佇まいは時代を超えてファッションとしても愛され続けている。
創業者L.L.ビーンが初めて製作した100足のブーツのうち、9割が不良品として返品された逸話は有名だが、顧客に寄り添い誠実に改善を重ねる姿勢こそがブランドを今日の地位へ導いた。愛すべき伝統を守りつつ、必要な進化を恐れない。その絶妙なバランスこそ「エル・エル・ビーン」が100年以上愛され続ける理由だ。そんなホスピタリティあふれる名作たちを、これから紹介していこう。
Field Coat[ フィールド・コート ]|機能的でクラシック、魅力は変わらない
堅牢なダック生地に、アイコニックなポケットやコーデュロイの切り替え。ひと目で[フィールド・コート]とわかる存在感は、誕生から1世紀を経たいまも色褪せない。実用性と武骨さ、そして洗練を兼ね備えた1着だ。





クラシックなディテールはそのまま、生地やサイズ感が調整され、より都会的に日本人に合わせたアップデートが施されているジャパンエディション。 上/ 光沢ある生地と3DeFX+®中綿で、軽く暖かく都会的に仕上げた1着。3万7400円 中/ インディゴ糸×ポリエステルで高密度タフタを織り、保温性と柔らかな風合いを実現。3万5200円 下/ 独自ポリエステル素材で軽さと伸縮性を備え、フェード感ある表情に仕上げたモデル。2万6400円