マクラーレンのランド・ノリスは、F1シンガポールGPでオスカー・ピアストリとの1周目接触について、マクラーレンの2ドライバー間のインシデントに対する責任を認めつつ、”何らかの影響”が生じると述べた。
前戦シンガポールGPでは、3番グリッドからノリスが好スタートを見せ、ターン1で3番グリッドスタートのピアストリと横並びとなった。ノリスは続くターン3のエイペックスで目の前を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に軽く追突してしまい、それを避けようとした結果ピアストリとも接触してしまった。この動きにピアストリはチーム無線で落胆の声を漏らした。
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表とCEOのザク・ブラウンの両トップは、当時この件を懸念していない様子だった。チームがコンストラクターズタイトル防衛に集中していた時期と重なったためだ。ただしステラ代表は、アメリカGP前にチームとして検証を行なうと述べた。
その後チームは、この件についてノリスに責任があると判断した。タイトル争いでピアストリに22ポイント差をつけられたノリスは、チームの「公平な」結論を受け入れたようだ。
「話し合いはあった。それは避けられなかった」とノリスは説明した。
「チームは僕に起きたことへの責任を取らせた。それは公平だと思う。そこから自分への影響を理解し、今回以上に悪い事態を避けるための進展があったんだ」
「レース後にこうした論争を招く事態は絶対に避けたい。オスカーであろうと他の誰であろうと、対戦相手をリタイアさせるリスクを負うのと同時に、同じくらい自分自身がレースから脱落するリスクも負っている」
「だから言うまでもなくそれは避けたいんだ。F1に参戦して以来、接触を避け、レースに留まることが僕の強みの一つだった」
「僕たちチームが常に得意としてきたのは、ドライバー同士がお互いとチームを信頼できる枠組みを構築し、それを発展させてきたことだ。これが僕たちが他チームより強固な理由の大半を占めている」
ノリスはチーム内の調査を経て下された、接触に対する”影響”について詳細は明かさなかったが、チーム内の調和を維持することは、自分が払わねばならない代償のどれよりも価値があると認めた。
彼はステラ代表が二人のドライバーの間でバランスを保つのは難しいことだと認めつつも、チーム内で率直な対話を維持することでチーム内の公平性が確保できると付け加えた。
「時にはその影響が好ましくないこともあるが、同時にアンドレアにとって重要なのは、僕たちが築いてきた良好なチームワークを維持することだ。このチームワークこそが、数年前にはグリッド最下位だった僕たちを最高峰のチームへと押し上げ、グリッド上で他チームを圧倒するほど互いに競い合う二人のドライバーを育んできたんだ」
「この二人のドライバーがが勝利を争う場合、もちろん難しい局面も出てくるだろう。しかし、僕たちが双方の問題をうまく処理できてきたのは、アンドレアのリーダーシップ、ザクのリーダーシップ、そしてこうした話し合いがあったからだと思う」
「過去、他のチームで何が起こっていたのか、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの間に何があったのかは分からないけど、アンドレアの最優先事項は、僕たちが設定した士気と枠組みを維持することだ」
「僕は長年このチームの一員だけど、特にアンドレアがチーム代表に就任したここ2、3年は、彼が現在のチームの素晴らしさを維持しようとしている姿勢を目の当たりにしてきた」

