2026年シーズンの契約延長が決まったメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだが、シーズン中盤の苦戦している時期には疑念も抱いていたと認めた。
アントネッリは今年、ルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスからF1にデビュー。契約はひとまず1年間となっていたため、2026年に向けては延長が必要だったが、10月中旬にメルセデスが延長を発表した。
アントネッリとの契約延長は既定路線ではあった。本人としても必ずしも心配していたわけではないと認めている。しかし、シーズン中盤のヨーロッパラウンドでポイント獲得も厳しい状況が続いていたときには、さすがに疑念を抱くこともあったという。
「チームは常にプランや彼らがどうしたいのかについて、とても明確にしてくれていた。だから本当に不安だったわけじゃない。でも、正式に確認できるのうれしいことだ」
アントネッリはそう語った。
「シーズンのアップダウンがあって、特に難しい時期にある時には、多少の疑念が湧いてくることはあった。だけど、チームは常に支えてくれて、来年も一緒に戦いたいという姿勢をわかりやすく示してくれた」
「契約延長が発表されて本当に嬉しく思っている。分かっていたとしても、公になったことで少しだけ安心できた。これで来年のシートが確実になったからだ」
アントネッリとメルセデスの契約は、2027年のオプションを含めた契約だと見られている。本人は2026年より先については明言していないものの、チームとともに満足していると感じさせた。
またアントネッリは、経験を1年積んだことで2026年シーズンに同じような不調に陥ることはできないと語った。
「(2026より先は)分からない。レースは1年1年だし、僕は常に最高の結果を出そうとしている」
「以前チームも話していたけど、チームは来年だけでなく、更に先も僕と一緒に働きたいと思ってくれている。だからこそ、僕は良いパフォーマンスを発揮する必要がある」
「チームの計画は、2026年以降も僕と契約を更新することだと思う。でもドライバーとしては、パフォーマンスを発揮して結果を出していく必要がある。特に来年はそうだ。今年1年分の経験があって、さらに誰にとっても新しいレギュレーションに変化するから、大きなチャンスがあるからね」
「もしクルマが競争力を持っていれば、そのチャンスを最大限に生かしてベストの走りをしなければならない。2027年以降もこの席を確保するためにね」

