近所に頼れる人がいた
夫は夏の間に出張が続き、実家へ息子を預けるには電車を乗り継ぐ必要がありました。パート先の休みも取れず、学童の申し込みにも間に合いませんでした。
同じクラスの子の母親が近所に住み、家で仕事をしていると聞き、頼れるかもしれないと考えました。初めてお願いした日はメッセージを送り、返事を待たずに息子を連れて家を訪ねました。
「少しだけ、お願いできない?」
相手は息子を家へ上げてくれました。迎えに行くと、息子は宿題が終わったと話しました。私は助かったと伝えながら、次も頼めると考えていました。
承諾を都合よく受け取った
次の日も預かってほしいと頼みました。3回目からは事情を書くこともやめ、「明日も、少しだけいい?」と送るだけになりました。
返ってくるのは、いつも「大丈夫だよ」という承諾です。相手の予定を聞かず、断らないのだから都合が空いているのだと受け取りました。
家で仕事をするなら、子どもが1人増えても手間は変わらないとも考えていました。最初は持たせていたおやつも途中から用意しなくなり、頼み方から遠慮が消えていきました。
迎えに行った際、私は玄関で言いました。
「お仕事、家でできるんだもんね。うらやましい」
相手が仕事中だと分かっていたのに、その作業を中断させているとは考えませんでした。
