ドゥカティのマルク・マルケスは現在負傷欠場しているが、MotoGP第21戦ポルトガルGPでWSBKのニッコロ・ブレガが代役を務める可能性があるようだ。
インドネシアGPでクラッシュした際、右肩を負傷したマルケス。肩甲骨の手術が必要となり、復帰時期の見通しは立っていない。
今週末行なわれている第19戦オーストラリアGPではテストライダーのミケーレ・ピッロが代役に起用されていて、続くマレーシアGPでも彼が走る見込みだ。ただ第21戦ポルトガルGPではWSBKにドゥカティから出場しているブレガが起用される可能性があるという。
ブレガは2021年までMoto2クラスを戦っていたが、その後ドゥカティからスーパースポーツ世界選手権に出場。2023年にチャンピオンとなると、翌年からはWSBKに戦いの場を移し、今季の開幕戦フィリップアイランドや第4戦クレモナで週末3連勝を飾るなど大活躍。来季はヤマハからMotoGPデビューを果たすBMWのトプラク・ラズガッドリオグルとタイトルを争っており、逆転チャンピオンの可能性を残して今週末の最終戦ヘレスを迎えている。
ドゥカティはオーストラリアGPでマルケスがポルトガルGPも欠場する見込みだと認めた。さらに、今季最終戦のバレンシアGPに出場できなくとも構わないと語った。
「我々は最終戦のバレンシアで彼が参戦できればと思っているが、メディカルチェックに通らないと可否の判断はできない。そして、究極的には出場できないとしても、大丈夫だ」
ドゥカティのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィはDAZNにそう語った。
タルドッツィのこうした受け答えは、マルケスの復帰が2026年2月のプレシーズンテストになる可能性を受け入れたモノだと考えられる。
そして、そうした状況の中でマルケスの代役にブレガが起用されるという噂についてもタルドッツィが認めた。
「可能性はある。ニッコロは今週末はWSBKでヘレスにいるし、そっちでの目標から気を逸らすべきではない。この後、ポルティマオで彼がMotoGPデビューする可能性を検討していく」
