F1アメリカGPのフリー走行1回目は、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムをマーク。角田裕毅(レッドブル)は13番手だった。
F1アメリカGPはスプリントフォーマットでの開催。そのためこのFP1は、週末唯一のフリー走行である。そのため各車ともセッション開始と同時にコースインし、精力的に周回を重ねた。
特に大型のアップデートを投入したハース勢にとっては、新旧パッケージを比較する、貴重な1時間である。ハースは2台のうち、エステバン・オコンのマシンのみにアップデート版のフロアボディ、フロアエッジ、フロアフェンスなどを投入……午後のスプリント予選からは、2台の仕様が揃う予定だ。
セッション開始時には、各車がハードタイヤを選択。アストンマーティン勢の2台だけは、ミディアムタイヤを履いて1周だけ走るいわゆる”皮剥き”を行なった。20台がコース上にひしめいたため、各所で激しいトラフィックが生じ、これを避けるためにコース外に飛び出してしまうマシンも複数あった。
なおレーシングブルズは、何を間違えたか「ボッタスがプッシュしている!」とアイザック・ハジャーに無線で伝えるシーンがあった。バルテリ・ボッタスは”まだ”メルセデスのリザーブドライバーであり、当然このセッションは走っていない。ハジャーは困惑し、「待って! ボッタスは走ってないと思うよ」と応じると、チーム側はミスをすぐに認め、平謝り状態であった。
そんな中セッション開始から20分が経過した頃に、セッションは赤旗中断。ターン19にマシンから脱落したパーツが落ちていることが確認されたからだ。このパーツはマーシャルによってすぐに回収され、残り35分というところでセッション再開となった。
ちなみに赤旗中断となる直前、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.のマシンにはギヤボックスにトラブルが発生したようで、チームからば「絶対にプッシュするなよ!」とキツく指示され、低速でピットに戻った。
またセッション再開後には、アップデート版のフロアを投入しているオコンが、ブレーキに不調を訴えてコースオフ。その後ピットインしたが、すぐに復帰することができた。
残り12分というところから、各車2セット目のタイヤを投入し、この後のスプリント予選以降に向けたアタックラップに入っていった。ここでは、ミディアムタイヤとソフトタイヤで選択が分かれた。
まずメルセデスのジョージ・ラッセルがミディアムタイヤで1分34秒675を記録すると、ソフトタイヤを履いた角田が1分34秒531でこれを上回る。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンは角田よりも0.8秒以上速い1分33秒648をマークしてタイムシートの首位に立った。
ただこのフェルスタッペンを上回る速さを見せたのは、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ。ソフトタイヤで1分33秒639を叩き出し、首位に立った。そのままいけば、アロンソは前戦シンガポールに続いてFP1首位かと思われたが、マクラーレンのランド・ノリスが1分33秒294を記録し、首位を奪い取った。
セッション最終盤には、もうひとつ見どころが待っていた。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが、1分33秒549を記録し、一気に2番手に分け入ったのだ。
結局ノリスが首位でセッション終了。ヒュルケンベルグ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)というトップ3であった。一時首位に立ったアロンソは4番手である。
フェルスタッペンは結局5番手。角田はソフトタイヤで2度目のタイムアタックを狙ったが、S字区間で挙動を乱してコースオフ。これでペースアップできず、13番手でこのセッションを終えることになった。
なおフェラーリのシャルル・ルクレールは、2セット目のタイヤを履いた後にギヤが思うように変わらないトラブルに見舞われたようで、最下位の20番手となった。

