今季、圧倒的な強さで早々のリーグ優勝を決めた阪神タイガース。その真価が問われる時がきた。「六甲おろし」を唱和する準備は万端、気持ちはいつでも甲子園ライトスタンドにある中江有里氏に、今季の虎にかける思いを聞いた!
「このインタビューの後、今日は横浜スタジアムでの試合に直行なんです!」
こう語るのは、女優の中江有里氏だ。待ち合わせ場所に現れた彼女を見て驚いた。全身、タイガースコスチューム。両耳にはタイガースマークのピアスが揺れている。え? こんな雰囲気でしたっけ!?
「タイガースグッズはもう数えきれないくらい持ってます。見つけるとすぐ買ってしまう。自宅の玄関マットやトイレマットもタイガース仕様。ユニフォームは15点くらい持っていて、壁一面に飾っていますからね」(中江氏、以下同)
アサ芸世代には、美少女アイドル時代から始まり、朝ドラから大河ドラマ、数々の映画出演などでおなじみの存在。どちらかというと、落ち着いた大人の女の風情が漂っていたが、いつの間に「TORACO(トラコ)」になっていたのだろうか。
「きっかけは、2022年です。開幕戦でヤクルトに大逆転負けし、結果9連敗しました。あまりの負けっぷりに惹かれ、ずっと見てたら最終的にリーグ3位になりました。それから本気で応援しようと決めて、ファンクラブに入り、積極的に球場へ足を運ぶようになったんです」
その年は矢野燿大監督(当時)のシーズン4年目。開幕戦の大逆転負けからリーグワーストの9連敗を喫した。突然、虎愛に目覚めた背景には、中江氏が大阪生まれであることも影響しているのか。
「周囲の大人はたいていタイガースが好きでした。私の初小説(「納豆ウドン」)にも大阪出身のタイガースを愛する父親が出てきます。『大阪のおっちゃんはタイガースが好き』というのが刷り込まれているのかもしれませんね。何より大阪人にとってタイガースは『日常』です。阪神が勝っても負けてもスポーツ紙の1面になりますから」
中江氏は現在、タイガース戦をすべて観戦している。冒頭での発言にもあるように、ナマ観戦にもたびたび出かけているそうだ。
「球場にはファン同士の一体感があります。選手のヒッティングマーチ、チャンステーマを歌うのも楽しい。特に勝った時の球場の盛り上がりは、お酒が吞めない私をハイにさせてくれます。特に甲子園のライトスタンドには、顔なじみの人がいます。ファン歴も年齢もバラバラのファン同士でタイガースについて語り、同じ試合を観ているというライブ感が楽しくって。あと、甲子園のライトスタンドは、どこからか食べ物が回ってくるんですよ。巻きずしだったり、お饅頭だったり。みんな親戚みたいです」
ライトスタンドでの声掛けもたびたび。
「持って帰れなくなったからどうぞ」
と、タイガース枕をもらったこともあるそうだ。
中江氏写真/撮影・初沢亜利

