おめでとうの代わりに
数日後、私は長いメッセージを書きました。「ごめん。ちゃんとおめでとうって言えてなかった」別れたことも、今回はそのまま書きました。「おめでとうを言ったら、自分だけ取り残される気がして怖かった」それが本音でした。送ってから既読がつくまで、部屋の中を意味もなく歩き回りました。返ってきたのは文字ではなく、着信でした。
そして...
電話で、私はもう一度「よかったね」と言いました。言い終わるまで、自分の話を挟みたくなりませんでした。式の日取りを聞いて、同じ返事をしてから、ようやく手帳に書き込みました。通話のあと、消してしまった長い祝いの文面を、少しずつ書き直しています。招待状が届く日までに、今度は自分の言葉で渡すつもりです。彼女をうらやむ気持ちは、すぐには消えないと思います。それでも、隣で祝いたい気持ちのほうを先に渡すと決めました。
(20代女性・販売職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
