・次の船は3時間半後
笠島地区を出て、再び自転車を漕ぎ出す。
14時台の高速船で丸亀港に戻るべく、スマホのマップを開くも、なんと電波が繋がらない。ただ道は外周で1本道だったので、ひたすら自転車を漕ぎ続けて、14:25に港の待合所に到着。
そして港の時刻表を見て、私は完全に固まることになる。
過ぎていた。
本島港発は8時30分、14時15分、16時52分、17時50分、19時30分。一見すると便はそれなりにあるように見える。しかし16時52分の便は里浦港(牛島)止まりで、丸亀には行かない。
つまり、14時15分を逃した私が丸亀に帰れるのは17時50分。約3時間半、さらに島に滞在することになってしまった。
そんなわけで、もう少し島を散策しようと思い、再び自転車を漕ぎ出す。そして誰もいない海で汗を拭いながら、ボーッとする時間を30分ほど過ごす。
そして自販機を見つけ、そばのベンチで力尽きて休んでいた時のこと。どこからともなく、猫がたくさん寄ってきた。
疲れ切っていたはずなのに、本当に癒された。人には全然会わないのに、猫にはやたら好かれる島である。
途中で「色えんぴつアート」という施設を見つけて立ち寄ったり……
ヤシの木の向こうに瀬戸大橋が見えるという、南国なのか本州なのかよく分からない景色に出会ったりもした。
最後は港の近くにある島カフェへ。
目の前に瀬戸内海と瀬戸大橋が広がる眺めを堪能しながら、レモンサワーと軽食を味わう。疲れ切った体に、これ以上ないほど染み渡った。結果的に、船に乗り遅れなければこの時間は無かったわけである。
正直に言おう。炎天下の中、電動自転車と言えど15kmくらい走り続けたのは、つらくてキツかった。だが本島は、直島ほど観光地化されていない、本当の意味での隠れスポットだった。落ち着いていて、「離島に来た」という実感がきちんとある。
もし香川県に行く機会があれば、うどんや直島だけでなく、本島も候補に入れてみてほしい。ただし船の時刻表だけは、先に確認しておくことを強くオススメする。
