止まっていた画面
数日ぶりにグループを開くと、最後の書き込みは友人の昼食の写真のままでした。あれだけ続いていた連投が、ぱたりと途絶えていたのです。私は画面を遡り、既読だけをつけて返さなかった吹き出しを1つずつ数えました。
彼女の質問はいつも、誰かの返事を待つ形で終わっていました。私は個別の画面を開き、「最近メッセージがないけど、元気にしてる?」と送りました。返ってきたのは、「迷惑になってるって、気づいたの」という一言と、長い文章でした。
「知らない土地で、話し相手はあの画面だけだったの」
仕事を辞めて越した先で夫の帰りは遅く、頼れる人も行き先もないまま、彼女は毎日メッセージを打っていたのでした。
そして...
私は「全部には返せないけど、ちゃんと読んでるよ」と返し、月に一度、4人で通話する日を作ろうと提案しました。子どもが生まれたばかりの友人も、転職したばかりの友人も、すぐに賛成してくれました。グループの通知は、あの日のうちにオンへ戻しました。カレンダーには、来月の通話の予定と、彼女の街を訪ねる計画が並んでいます。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
