ラストパートを飾るのは、a flood of circle
「えーーー天使、天使、ひとつもとばさず天使の皆様！」。『KINZOKU Bat NIGHT』、ラストパートを飾るのはもちろんこのイベントの首謀者、a flood of circle。
MVに金属バットの2人が参加している『如何様師のバラード』が始まると、客席は興奮の渦に。お茶割り片手にステージを縦横無尽に動き回るジーパン履いたスナフキンこと佐々木。「最高、静岡県産緑茶割り」。
ギターを肩にかけ「元気？ えっとね、元気だったらいいんだ」。次はどの曲が始まるのか、ワクワクした静寂の中、ひとり黙々とチューニングを続けます。
「あのう、金属バット見たときに、好きだと思ったけど、好きだから一緒にやりたいってなんか変でしょ？」「けど、好きのエネルギーってすごいんですよ。好きだからやるってことだけで、ホリエさんにプロデュースたのんだのも好きだから」。そして少し間をおいて「好きだからでやってくと……人生は基本しんどいはずで、たまに今日みたいに美しい。『セイントエルモ』」。美しい旋律に汗まみれの歌声が乗り、観客は思わず息を呑みます。
再びロックンロールが加速していく『Boy』から「ライブは本番だけど休憩だと思ってるかもしれない。今が一番いい時間だから。ほんとみんな気をつけて、ストレイテナーでぶっとんで、金属バットで笑って、そうじゃない時間、そうじゃないとき、忘れないで」。
かっこいいメッセージとも取れるし、酔っ払いの戯言とも取れる、そんな最高の言葉をつぶやいて『KILLER KILLER』へ。「かっ飛ばせ、渋谷！！」ライブの大定番曲『シーガル』が鳴り響くと、この日会場は最大のうねりに包まれます。
演者も観客も汗だくのまま、ラストはストレイテナーのホリエアツシがプロデュースを務めた『ゴールド・ディガーズ』。佐々木がマイクを客席に向けます。誰もが声の限りに叫んでいました。
最後はアンコールネタを披露！
アンコール。金属バット2人がステージに顔を見せます。友保の足元はいつものビーサン。あきらかに急に出されて戸惑う二人のアンコールネタは「演劇」。四十路男性2人の全力の犬の泣き真似に会場は盛り上がり、割れんばかりの拍手が巻き起こりました。満足そうにフロアを見つめ「帰ります」と残してステージをはけていく2人。
それに続くように佐々木も犬のようになってステージにやってきます。アンコールは『月夜の道を俺が行く』。客席に手を振り、投げキッス。お茶割りを高く掲げた佐々木が「乾杯！」と言ってイベントは終了しました。
（文／西澤千央）
本公演の終演後、追加公演となる『KINZOKU Bat NIGHT at 京都磔磔』が11月20日（木）に開催されることが発表されました。
会場チケットは大好評につき完売となりましたが、このたび京都公演の映像配信が決定、配信チケットの販売がスタートしました。ぜひチェックしてみてください！
公演概要
「KINZOKU Bat NIGHT at 京都磔磔」
開催日時：2025年11月20日（木）18:00 開場／18:30開演
会場：京都磔磔
出演：a flood of circle／金属バット（小林圭輔、友保隼平）
会場チケット：5,000円（税込） ※完売
配信チケット：3,000円（税込）
視聴期間：2025年11月27日（木）23:59まで
販売期間：2025年11月27日（木）21:00まで
チケット販売：チケットぴあ