矢沢ファンのバイブルとなっているのが、78年に出版した自叙伝「成りあがり」(小学館)。02年放送の実写ドラマで元TOKIOの松岡昌宏(48)が若かりし頃の矢沢を演じた。
「『あれはものまねですよ』と後に明かしていたように、松岡本人も永ちゃんの大ファン。20歳になってすぐに、矢沢が歌った横浜の『ホテルニューグランド』に宿泊しちゃうぐらいのリスペクトぶり」(芸能デスク)
94年放送のドラマ「アリよさらば」(TBS系)では、矢沢が冴えない高校教師役、松岡が生徒役で共演を果たしたことも。
「ある日の撮影で松岡が大失態。撮休日と勘違いし、慌ててスタジオ入りした時には5時間の大遅刻でスタッフはカンカン。なのに、永ちゃんは『何かあったの?』と素知らぬ顔で、『まずは着替えよう』と不問に付したんです。その器の大きさに一同、尊敬の念をより深めたといいます」(芸能デスク)
そんな矢沢も人の親。娘でアーティストの矢沢洋子(39)が連れてきたカレにドギマギしたこともあった。
「17年に結婚したロックバンド『ギターウルフ』の元ベーシスト・U.Gと初対面した時に、『バンドマンを連れてきた‥‥』と困惑したそうです。総じてバンドマンは女グセが悪いですからね。そもそも永ちゃんは子供の躾に厳しいことで有名で、例えば、電気つけっぱなしで遊びに出かけようもんなら、『(電気代を)誰が払っているのか知っているのか?』と正座させてお説教。その声量の大きさに子供たちはいつもビックリして号泣してしまう。それだけ愛情を注いできた娘だったからこそ、さぞ複雑な心境だったのでしょう」(音楽興行関係者)
それでも、近頃は2人の幼い孫と触れ合う好々爺の一面を覗かせているという。
シンガーとしての転機もあった。12年にリリースしたアルバム「Last Song」で一度は引退説も囁かれたのだ。
「燃え尽きてもいいぐらいの熱の入れようだったようです。ところが、2〜3年経過する中で『メロディーが頭に浮かんでくるんだ』とICレコーダーで録音を続けていたといいます」(芸能デスク)
19年に「いつか、その日が来るまで…」、今年9月に「I believe」なるアルバムをリリース。いずれも作曲を矢沢が担当しているが、作詞は森雪之丞(71)ら豪華クリエーター陣に委ねている。
「永ちゃんは原則として作詞をやらない。『作詞の才能がない』という理由で、山川啓介やちあき哲也らと組んで作曲に専念してきました。『才能はふっと空から降ってくるもの』というのが永ちゃんの持論。メロディーは自然と降りてくるようです」(芸能デスク)
餅は餅屋─。矢沢流の分業体制によって、ハイクオリティの楽曲が世に放たれているのだ。

