マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、F1シンガポールGPでチームメイトであるオスカー・ピアストリと衝突したことについて、ランド・ノリスは”軽微な影響”しか受けないことを明らかにし、その内容はすべて非公開であると強調した。
前戦シンガポールGPでは、1周目にノリスとピアストリが接触。2台はそのままレースを続けたが、この接触で前にでたノリスが3位、ピアストリが4位でレースを終えた。
ピアストリは激怒しチームに順位入れ替えを要求したが、ノリスが前を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)への追突を避けようとした中での接触であり、当初はチームも問題視していなかった。
しかしその後、チームは”パパイヤ・ルール”に沿ってこの件を再検討。アメリカGPを前にした木曜日に取材に応えたノリスは、この件で「責任を問われた」こと、そしてそれにより「影響がある」ことを明かした。しかしブラウンは、この処分を特に重大なものと見なしていない。
「我々は年初に、レースの進め方とチームメイト同士の戦い方を定めた」と、マクラーレンのブラウンCEOは今週末のアメリカGPを前にオースティンで語った。
「皆が話題にする『パパイヤ・ルール』とは、基本的に『接触しない』『相手をコース外に追い出さない』というひとつのルールに過ぎない」
「非常に単純なルールだが、やや誇張されて解釈される傾向がある。我々が求めるのは、激しいバトルを繰り広げつつも接触を避けることだ。接触はドライバー自身とチームを危険に晒す」
「オフシーズンに彼らと特定の状況への対応策を合意していた。今回はレーススタート時の些細な出来事であり、混乱した状況下だった。路面はダンプコンディションであり、明らかに故意ではなかった」
「そこで我々は彼らと話し合い、状況に応じて異なる結果を導き出した。今回はかなり軽微な状況だったので、”影響”もかなり軽いものになった」
具体的な処分内容について問われると、ブラウンはこう答えた。
「その点については言及を控えたい」
「これは我々内部の、プライベートな問題だと思う。皆が知りたがっているのは承知しているが、両ドライバーは絶好調だ。我々は彼らが互いに激しく競い合える環境を整え続けたいだけだ」
「ナンバーワンドライバーを2人抱えるのは容易なことではない。両ドライバーにチャンピオンシップを争ってほしいものだが、それにはナンバー1ドライバーとセカンドドライバーがいる場合よりも困難な課題が伴う」
「それは長年見てきたことだ。我々はレーサーだ。彼らがレースをする姿は見ていたいが、接触する姿は見たくはないのだ」
F1アメリカGPのスプリント予選では、ノリスが2番グリッド、ピアストリが3番グリッドを獲得。ポールポジションのフェルスタッペンも含めて、再び激しい争いが繰り広げられる可能性も高いが、マクラーレンは引き続きドライバーふたりのマネジメントに頭を悩ませることになりそうだ。

