MotoGPオーストラリアGPのスプリントレースで勝利したアプリリアのマルコ・ベッツェッキは、レース直前にバードストライクがあったことでダメージが不安だったという。
予選2番手を確保したベッツェッキだったが、レーススタート直前のウォームアップラップで、カモメと衝突してしまった……フィリップアイランドではカモメと衝突する前例があるが、今年はベッツェッキがその番だったということだ。
その後少しの間、マシンのフロント部分にカモメの羽などが引っかかっていたが、ベッツェッキはこのアクシデントからも立ち直って、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス)を抜くと大きな差をつけて勝利してみせた。
最後は3秒もの差をつけたベッツェッキだが、バードストライクによる影響は心配だったという。
「僕らがウォームアップラップを始めたとき、カモメ達もウォームアップを始めたんだ」と、ベッツェッキは冗談めかしながら語り出した。
「厳しい瞬間だったよ。どうすればいいか分からなかったし、自分の身を守ることしかできなかった」
「その後はバイクがダメージを受けていないかが凄く心配だった。でも幸運なことにそうでもなかったんだ。もちろん、あのカモメにはとても申し訳ないと思っているけど、僕には何もできなかったよ」
ベッツェッキはスプリントで、スタートからしばらくはラウル・フェルナンデス(トラックハウス)の後ろ2番手を走行した。オーバーテイクを決めたのは終盤10周目だったが、序盤はマシンの調子が少し悪かったようだ。ただこれがバードストライクによる影響なのかは分からないとベッツェッキは語った。
「特に序盤は、左側にかなり負荷がかかっていた」
「エアロか何かが壊れたのかと思ったよ。実際、バードストライクのせいかどうかは分からないけど、2周目にその兆候があった」
「原因ではないと思うけど、真相は分からない」
なおベッツェッキはスプリント中盤の6周目にはターン10でオーバーランを喫してしまうシーンがあった。この時のミスについてベッツェッキは次のように説明した。
「ターン9の丘を下るところで、ちょっとしたミスをしてしまった。ブレーキングの前にリヤを滑らせてしまって、ブレーキング時にかなり衝撃があったんだ」
「ターン10に向けては、ラウルがその2~3周でワイドになっていたから僕も準備しようとしていたんだ。スリップストリームを得るためにも接近したかった。ターン1で抜くためにね。残念だったけど、ミスしたあとにも上手く接近できた」
ベッツェッキは前戦インドネシアGPのマルク・マルケス(ドゥカティ)とのクラッシュの責任を問われ、決勝でのダブルロングラップペナルティを科されている。そのため決勝レースは厳しい戦いになると見られていたが、スプリントの圧巻の走りもあり優勝も期待されている。
「(勝てるかどうかは)分からないよ」とベッツェッキは言う。
「まず第一に、明日の天候やコンディションがどうなるか分からなからね」
「それから(リヤに履いた)ソフトタイヤはかなりグリップが高いけど、ラストラップにもなるとグリップの落ちがとても大きかった。だから決勝でも選択肢に残せるかといえば、難しいと思う」
「天候、そしてミディアムのリヤタイヤの組み合わせ、さらにダブルロングラップペナルティがあることで、とても複雑になっている」
「僕の目標は、ベストな結果を出すことだ。トップ10入りできれば嬉しいだろうし、トップ5かそれ以上ならもっと嬉しいよ」

